出版社内容情報
「幼いころから、叔父さんは僕の素敵な友達だった」。日本歴史学に新しい風を吹き込み、それまでの歴史の常識に挑戦した偉大な歴史家・網野善彦。その甥にあたる中沢新一が、痛切な想いと愛情を込めて網野の業績を辿る。
内容説明
日本の歴史学に新たな視点を取り入れ、中世の意味を大きく転換させた偉大な歴史学者・網野善彦が逝った。数多くの追悼文が書かれたが、本書の著者ほどその任にふさわしい者はいない。なぜなら網野が中沢の叔父(父の妹の夫)であり、このふたりは著者の幼い頃から濃密な時間を共有してきたからだ。それは学問であり人生であり、ついには友情でもあった。切ないほどの愛を込めて綴る「僕と叔父さん」の物語。
目次
第1章 『蒙古襲来』まで(アマルコルド(私は思い出す)
民衆史のレッスン ほか)
第2章 アジールの側に立つ歴史学(『無縁・公界・楽』の頃;若き平泉澄の知的冒険―対馬のアジール ほか)
第3章 天皇制との格闘(コミュニストの子供;昭和天皇に出会った日 ほか)
終章 別れの言葉
著者等紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。宗教学者・哲学者。中央大学教授。『チベットのモーツァルト』(せりか書房)でサントリー学芸賞、『森のバロック』(せりか書房)で読売文学賞、『哲学の東北』(青土社)で斎藤緑雨賞、『フィロソフィア・ヤポニカ』(集英社)で伊藤整文学賞、『カイエ・ソバージュ対称性人類学』(講談社)で小林秀雄賞を受賞
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感想・レビュー
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こばまり
ころこ
zag2
tom
魚京童!