集英社新書
都市は他人の秘密を消費する

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202649
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0236

内容説明

近代的都市が発達すると、大勢の人が地方や外国から流入してきて、匿名性が浸透し、生活は流動的になる。都市生活に適応するために大切なのは、最新情報である。そこで、次第にマスメディアが発展し、人々の秘密をニュースとして発掘する、新しい情報環境が創造された。都市に生活する人間は、他人の秘密をニュースとして消費する、メディア探偵とも呼ぶべき人間に変身していくのである。本書は、東西の探偵小説、推理小説を素材として取り上げながら、われわれの陥っている、他人の秘密を知って安心し楽しむ、一億総探偵現象の社会心理を解き明かそうとするものである。都市的人間はあまりにも知ることに追われている。

目次

序章 人はなぜ知りたがるのか
第1章 都市の雑踏
第2章 都市の秘密
第3章 都市の成長とメディアの発達
第4章 都市の成熟と探偵の誕生
第5章 都市が生んだよそ者と探偵
終章 情報化され社会化された秘密は誰のものか

著者等紹介

藤竹暁[フジタケアキラ]
1933年東京生まれ。浜松学院大学現代コミュニケーション学部学部長、学習院大学名誉教授。学習院大学政経学部卒。東京大学大学院社会科学研究科社会学専門課程博士課程修了。NHK総合放送文化研究所主任研究員、学習院大学法学部教授などを歴任
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

刻猫

1
都市とメディア、都市と探偵。成立するための場。街を行き交う人の眼差し、彼らへの眼差し。2017/04/28

owlman

1
都市が発達するにつれて、人や建物は込み合い、日陰が深まり、やがて闇となる。2015/06/24

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