集英社新書
温泉法則

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202151
  • NDC分類 453.9
  • Cコード C0226

内容説明

老舗旅館から日帰り温泉、都会の真中の大規模施設まで、温泉ブームはとどまるところを知らない。昔から日本人は温泉に親しみ癒されてきたが、ここまで多様化した温泉と私たちはどう付き合えばいいのだろう―。本書では源泉を重視する「本物の温泉」にこだわり、自分に合った温泉をいかに見極めるか、温泉の選び方を探っていく。歴史的な経緯や温泉文化、乱開発の現状にも目を向けながら、循環湯の見分け方、飲泉の方法、温泉情報や宿パンフのチェックポイントなど、温泉評論家の著者が長年の経験から培った実践的な「温泉選びの法則」を伝授する。

目次

温泉好きのための基礎編(温泉の成り立ちから見えてくるもの;そもそも温泉って何?;原点は源泉にあり;循環湯を知る;増殖する温泉)
温泉を上手に選ぶための応用編(温泉カルテをつくる;温泉メディアをうのみにしない;温泉ディスクロージャーを重視せよ;温泉宿より、肝心なのは温泉地!;温泉地は、古いほどよい ほか)

著者等紹介

石川理夫[イシカワミチオ]
1947年仙台市生まれ。温泉評論家、プランナー。東京大学法学部卒業。日本温泉地域学会副会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

19
★★★★☆ 温泉といえども今やあれもこれも温泉というふうになっているのが現状。外で入る風呂が温泉、という認識に一般的にはなっているといっても過言ではないかも。個人的には温泉選びの際には源泉かけ流しという所は重視するがその程度かも。泉質等々までこだわって見たことはない。そんな人間にピッタリの本書。とことん温泉を楽しむために必要な知識を得られる一方で、昨今の温泉業界の現状なども知ることができる。レジャー施設的な温泉も否定はしないが、しっかりと棲み分けはされてほしいとは思う。2020/01/23

ピオリーヌ

15
温泉について基礎編と応用編に分かれ、基礎編では源泉の重要性、循環湯のしくみ、応用編では温泉分析書の活用法、ぬる湯の魅力等が分かり易く語られる。長門湯本温泉の恩湯のぬる湯は格別だったなあ…2022/06/09

ろべると

9
温泉の価値は泉質と温泉地としての歴史的、文化的な背景であるとする著者の考えは私にはとても共感できるもので、これまでも数冊の著作を読んでいる。本書もスタンスは同じで、かなり専門的かつ頑固なところはあるので、一般には煙たがられるかも知れない。アホな温泉法が25℃以上ならただの水でも温泉だと規定しているので、大深度ボーリングの温泉施設が増えたが、そういう所が好きな人は行ってくれればいいのだ。鄙びた真の温泉地の、特に消毒されてない掛け流しの共同湯が、地元の人に支えられていつまでも情緒を保ってくれたら嬉しいです。2024/04/12

こぺたろう

4
今月から事情により、しばらく温泉巡りができなくなった。そんな中、著者の主張に共感しつつ読了。私自身、旅先では スーパー銭湯よりも、昔からある共同湯に行くのが好み。スーパー銭湯はどこも大体同じ作りで、個性に乏しく感じます。地元にあれば行くんだろうけど、旅行に来てるという気分を味わうためには、施設も含めて、その土地ならではの個性に触れるのが一番だと思います。2018/08/26

デビっちん

3
多様化した温泉とどう付き合うか?本書では、源泉を重視する温泉にこだわり、自分に合った温泉を見極め、温泉の選び方を探っていく。基礎編として、温泉の成り立ちや循環湯、増殖してしまった温泉を解説。応用編として、温泉を上手に選ぶための内容を説明。宿に温泉がついている、ではなく入りたい温泉に適した宿はどこか。湯量にあった規模の温泉が良い。川沿いの小さくて古い宿はあたり!なるべく歴史の古い宿を選ぶ。全国の温泉の特色も知れた。注がれる湯の状態から3つに分けられる循環湯、温泉の転地療法効果が参考になった。2015/01/18

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