内容説明
現代政治におけるメディアの役割に目を向ければ、自分たちの住む世界が見えてくる。二〇世紀初めから現在まで、支配層が大衆の目から真実を隠す手法は、巧妙に構築されてきた。米国の強圧的な外交政策、テロや戦争の実態とは?世界の真の姿を知るためには、それに気づかなければならない。事実をもとに現代社会を理解することをわかりやすく論じた「メディア・コントロール」、9・11を受け、公正なジャーナリズムとは何かを論じた「火星から来たジャーナリスト」の二編に加え、作家・辺見庸氏によるロング・インタビュー「根源的な反戦・平和を語る」を収録。現代の知の巨人として世界から注目を集める、チョムスキーの考え方のエッセンスを伝える。
目次
メディア・コントロール(メディアの役割;組織的宣伝の初期の歴史 ほか)
火星から来たジャーナリスト―「対テロ戦争」はどのように報道されるべきか(対テロ戦争;力という要素を行使する ほか)
インタビュー 根源的な反戦・平和を語る(聞き手・辺見庸)
米国現代史への幻想を破る 知識人、マスコミに仮借ない批判(辺見庸)
知識人とマスメディアに疑いの目を(闘争なくして言論の自由はない;知識人は闘わなかった ほか)
著者等紹介
チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
1928年米国ペンシルヴェニア州生まれ。マサチューセッツ工科大学教授。生成文法理論で言語学に革命を起こして一時代を築く一方、ヴェトナム戦争以来、アメリカの対外政策を厳しく批判しつづけてきた
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香菜子(かなこ・Kanako)
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