内容説明
美味と華麗さで知られる加賀料理だが、その歴史は謎に満ちている。本書は百万石の始祖、前田利家にその起源を求める。そしてさらに江戸時代の「百万石の料理人」にして稀代の食エッセイストが残した膨大な古文書を読み解き、加賀料理の意外な真実を明らかにしていく。前田家の殿様は何を食べていたのか。前田家から将軍家へのお中元はどんな食べ物が贈られたのか。金沢に代々続く家の出身で有職故実の若手研究者である著者が、ダイナミックに展開する「美味の宇宙」。
目次
加賀料理とは何か
百万石の料理人・舟木伝内
加賀料理といえば…
江戸時代からの豊富な食材(魚の部;野菜の部)
まだまだある加賀の美味しいもの
加賀料理の謎を解く
著者等紹介
陶智子[スエトモコ]
1960年生まれ。富山短期大学専任講師。富山県文化財保護審議会委員。富山県中世城館遺跡総合調査等検討委員会委員。日本女子大学卒業。専門は近世女性礼法、化粧文化史。金沢に代々続く家に生まれる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。