内容説明
哀しいのにユーモラス、田舎くさいのにモダン、わかりやすいのに奥深い―誰も知らなかった一茶がここにいる。一茶の神髄330句。
目次
一茶の生
一茶の俳句(新年の部;春の部;夏の部;秋の部;冬の部)
一茶の世界
一茶の位置
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
69
小市民なとこが好き。 読み易くていい本です。 2万句近くある中から、作者の好きな句を解説。 ”鳩の恋烏の恋や春の雨” ”春の月さはらば雫たりぬべし” ”一夜さにさくらはささらほさら哉” 近代的。2021/06/27
ロビン
14
江戸時代の俳人・小林一茶の生涯、季節ごとの俳句作品と解説、日本の俳句史の中の位置などをコンパクトに纏めた一冊。作品解説は字義的解釈は全くなくそれだけにやや感覚的で、なるほどと思うものもあれば腑に落ちないものもあったが、後半の芭蕉・蕪村・一茶の特徴を述べた箇所や尾崎放哉・種田山頭火について書かれた箇所などは、流石は詩人と唸らされる詩についての深い理解を感じ、ここだけのためにこの本を読む価値があると思わせられた。それにしても一茶の俳句はつくづく素晴らしい。悲哀と苦労の多い人生の一瞬を人間的に切り取るその才よ。2023/12/18
OHモリ
2
●ねじめさんの「むーさんの自転車」を読んでからまた一茶に関心が湧いて図書館本。本文の解説を読んで成程と思う句もあれば読んでもぴんと来ない句もある。●一茶はのんきな爺さんというイメージだったけど、すねて、ひねくれて、開き直って・・・親しみやすいけどとっても深い人なんですね。●仕事関係の機関紙に一茶の俳句が答になるクロスワードパズルを毎月作ってその数100以上になりました。もうネタ切れかなと思っていたら、なんと一茶の作品は2万句もある!そのうち330句が紹介されている。まだまだですなぁ・・ネタ収集できました。2017/12/12
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- 和書
- 黒田如水 西日本人物誌