出版社内容情報
杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。類稀なる好奇心を持つ男が出会う、この世ならざる奇怪な出来事とは……!? 露伴がイタリアで手に入れた“何の変哲もない”人形の正体(曰くのない人形)。美しい庭園に潜む恐ろしい秘密(ペア・リペア)。ある過疎地に伝わる、一生に一度だけ見ることのできる神事(不見神事)。露伴の作品を愛する、ひとりのファンの奇譚(ファン・鏑木八平太の場合)。4つの物語を収録した小説集。
内容説明
杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。類稀なる好奇心を持つ男が出会う、この世ならざる奇怪な出来事とは…!?露伴がイタリアで手に入れた“何の変哲もない”人形の正体(曰くのない人形)。美しい庭園に潜む恐ろしい秘密(ペア・リペア)。ある過疎地に伝わる、一生に一度だけ見ることのできる神事(不見神事)。露伴の作品を愛する、ひとりのファンの奇譚(ファン・鏑木八平太の場合)。4つの物語を収録した小説集。
著者等紹介
荒木飛呂彦[アラキヒロヒコ]
1960年生まれ。第20回手塚賞に『武装ポーカー』で準入選し、同作で週刊少年ジャンプにてデビュー。1987年から連載を開始した『ジョジョの奇妙な冒険』は、圧倒的な入気を博している
柴田勝家[シバタカツイエ]
2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
38
人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンアウト小説。作中の人気キャラの漫画家岸辺露伴が、奇妙な冒険へと巻き込まれていく。今回も四つの奇妙なお話を読むことができる。どれもよかったな。 ★★★★☆2025/02/16
えも
24
ジョジョ系については全く読んでいないのですが、今回は柴田勝家さんが作者だということで読んでみました▼岸辺露伴という作家の言動や考え方、あるいはスタンドというシステム?の詳細は、当然よく分かってないので、まあなんですけども、個性的で誠実で論理的な作家としてのキャラクターはイイ感じで楽しめました。あと、荒木飛呂彦さんって1960年生まれなんですね。もっと若い方だと勝手に思っていました▼そうした意味で、ジョジョという世界に対する見方が少し変わったような気がします。多分読まないだろうけど…。2025/03/10
新天地
21
「曰くのない人形」が特に面白く、トコトンまで調べれば絶対に出てくるはずの<曰く>が何故出てこないのか?その謎とそこから浮かび上がる悪意ある<ルール>の忌まわしさに昏い魅力があり、そして露伴は絶体絶命に陥いるも、舞台が日本であり日本人としての常識と良識に基づいた社会の<ルール>に活路を見出すという悪意と良識の<ルール>の戦いになっていた点がとても良かった。4話目「ファン・鏑木八平太の場合」は好きな作家や作品の感想をこうしてネットに上げている身としてはあのようにはならないように襟を正し自戒するばかりである。2024/12/29
まゆまゆ
19
岸辺露伴は動かないシリーズ新刊!4つの短編。面白かった!今回もまた露伴先生が面倒ごとに自ら首を突っ込んだり巻き込まれたりしてます。どんな目に遭ってもヘブンズ・ドアーの機転をきかせた命令でピンチを切り抜ける露伴はやっぱりカッコいいですね✨どれも好きだけど、1番びっくりしたのが「ファン・鏑木八平太の場合」の真相かな…なんか切なかった…2025/01/06
きたさん
18
岸辺露伴という確固たる存在があるおかげで、どの作家が書いてもキャラにブレを感じることはほとんどない(もちろん執筆陣が素晴らしいという事実が大前提で)けれど、作家によって話に漂う空気感が違うことを今さらながら実感。今作は、割とストレートに怪異を描いていたように感じました。ただ、どれがいい悪いではなく、いろんな状況でいろんな怪異に出会ってしまう露伴先生を見せてくれる、このシリーズの在り方がいいなぁと素直に思っています。2025/01/07