出版社内容情報
『キン肉マン』がミステリ小説になって登場!
キン肉マンが失踪した! 重臣・ミートはキン肉マンへのリベンジに燃えるキン骨マンを相棒に捜索へ繰り出す。
しかし、二人は行く先々で超人による殺人事件――すなわち“超人殺人”――に遭遇するのであった!
変形、分身できるのは当たり前で、身体が機械の者、顔面がブラックホールに繋がっている者、時間を止めることができる者、体に付いたトイレに全てを流し込める者……!
様々な異能力を持つ容疑者たちに、物理法則を無視したトリック……!
犯人は誰だ!? そして、キン肉マンはどこだ!?
【目次】
プロローグ
事件I 四次元殺法殺人事件
事件II 蘇った被害者
事件III 1000万の鍵
事件IV 呪肉館殺人事件
エピローグ
【著者略歴】
ゆでたまご(監修)
1978年、第9回赤塚賞に『キン肉マン』で準入選し、「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。
2023年現在、同作品を「週刊プレイボーイ」と「週プレNEWS」にて同時連載中。
おぎぬまX(小説)
2019年、第91回赤塚賞に『だるまさんがころんだ時空伝』で入選。
主な著作に『謎尾解美の爆裂推理!!』(JCSQ.)、『地下芸人』(集英社文庫)など。
内容説明
キン肉マンが失踪した!重臣・ミートはキン骨マンを相棒に捜索へ繰り出すが、二人の前に超人による殺人事件―すなわち“超人殺人”―が次々と発生!様々な異能力を持つ容疑者たちに、物理法則を無視したトリック!今、超人ミステリ小説のゴングが鳴った!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
40
カナディアンマンのゲスっぷりを見たいお友達。ゆで理論を活字で読んでみたいお友達。フェイス・フラッシュを浴びたいお友達。実はキン骨マンが好きなお友達。あとはキン肉マン世代のお友達は読んでみるのも良いでしょう。さらっと読めます。これもちょこっと音読しまして、「泣く子も黙る残虐な精神そのものなのだ」というフレーズがいたく気に入りました。なんとも「ならでは」な言い回しに感心します。2023/05/27
のりすけ
32
キャラクターノベルとしてはかなり良い出来なんじゃないかしらん。ちゃんとミステリしてるし。キン肉マンに詳しい人なら小ネタやらもよくわかるんじゃないかな。私はそこまでディープなファンじゃないけど面白かった。いろいろツッコミどころもあるけど、そこも含めておもろいやないかい!2023/09/13
ハスゴン
26
最初はきわものの作品かと思って読みましたが、きちんと超人の特性を生かしたミステリでした。 このくらいの手軽さでまた読んでみたいです。2023/06/28
活字スキー
24
読メでたまたま見かけたタイトルでなんとなく買い。普通のミステリはあまり楽しめない自分でも、クセの強すぎる超人による超人殺しに「ゲェ──ッ!?」となり、ミート君の冴え渡るゆで理論解決に「グ、グム〜ッ」と唸るやら、なんか色々どうでもよくなってしまうおっさんホイホイエンタメとして大いに楽しめた。四編の中では最初の表題作がミステリとしては一番無理筋っぽいかな。おぎぬまXさんはこれが初読だけど、キン肉マンのこともちゃんとしたミステリも大好きなんだろうなぁ。 2023/06/11
assam2005
23
「キン肉マン✕ミステリ」をテーマに、漫画家・おぎぬまXさんが小説を書く。その超人技に一瞬「?」となりながらも、懐かしさを感じながら楽しく読了。大王となったキン肉マンが失踪し、重臣・ミートがキン骨マンを相棒に捜索に乗り出す。その途中で、次々と起こる超人殺人事件をミートが鮮やかに解決。異能力を持つ超人って…殺せるの?と思ったら、死ぬのかい!死なんのかい!どうなんのかい!いや、そもそもこれ殺人事件になるのかい!そもそもアリバイ成立するのか?これってミステリ?キャラクターは流石に面白い。漫画で読みたかったなー。2023/05/16