内容説明
年若きルドビック王が挑んだ戦いは、あっけなく幕を閉じ、その肥沃な領土は、ダーク・シュナイダーの掌に陥ちた…。だが、靄の中から、新しい主の前に姿を現した絢爛たる城壁の裡では、新たなる黯い影が触手を蠢かせながら、D・Sとその四天王を待っていた。超絶美形大魔道士、怒濤の呪文が炸裂する。
感想・レビュー
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*キリスト教SF・外伝2巻*かつて大陸支配を欲したダーク・シュナイダー!その戦乱の世を支配する暴力の理によって、若きルドビック王は哀れな骸となり、その肥沃な領土は彼の掌に陥ちた。だが暴力が暴力を…更なる暴悪を呼び寄せてしまう事を、まだ知る由もなかった――外伝小説第二段。血の血臭、鋼鉄の武器の鉄臭、暴力と狂気、破壊と快楽、その余りにも非情な世界は"戦乱の世"と言う名で、姿こそ異なるが現実の歴史の闇に息づいている。マンガ小説だからこそ、史書があえて描写を避けていた人間の闇に棲む"魔物"を描けたのかもしれない。2013/08/15