出版社内容情報
傭兵王へと贈られたのは、密命を受けた女装の聖騎士だった――。
竜は百歳から数百歳で寿命を迎え、死ぬときは必ずラナーク王国をめがけて落ち、朽ちていく。腐敗した竜は土も水も汚染する。そんな竜の瘴気に蝕まれ、人間が暮らせないはずの“竜の墓場”にあるラナーク王国は、汚染されてはいても戦略的に重要な場所に位置していたため、隣接する聖帝国は王国との繋がりをもとめ、元傭兵であるラナーク王・ヴァルスへと末の皇女・ライネーゼを嫁がせることを決めた。しかし送り込まれたのは、ラナーク王暗殺の密命を受け、女装した皇女とよく似た美貌の聖騎士・ライネスで――?
【内容】第一章 竜の婚礼/第二章 死の谷/第三章 竜血の呪い、帝国の光/第四章 試される忠誠/第五章 滅竜作戦
【目次】
内容説明
瘴気に蝕まれ人間が暮らせないはずの”竜の墓場”に、ラナーク王国はあった。だが汚染されてはいても、戦略的に重要な場所に位置していたため、隣接する聖帝国は王国との繋がりをもとめ、元傭兵であるラナーク王・ヴァルスへと末の皇女を嫁がせることを決めた。しかし送り込まれたのは、ラナーク王暗殺の密命を受け女装した、皇女とよく似た美貌の聖騎士で―!?
著者等紹介
栗原ちひろ[クリハラチヒロ]
第3回角川ビーンズ小説大賞《優秀賞》受賞。2005年『オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う』(角川ビーンズ文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
竜の瘴気に汚染されながら貴重な竜の血をもたらすラナーク王国の王ヴァルス。そこに帝国から暗殺の密命を受け女装の聖騎士ライネスが妃として送られるファンタジー。忌まれる双子ゆえ聖騎士として育てられ、妹の代わりに嫁ぎ暗殺するべく送り込まれたライネス。しかしあっさりと看破されラナーク王国の実情や竜の洗礼のこと、そしてあわよくば王国の主導権を握ろうと隙を伺う帝国の思惑など、今まで気づかなかったことを知り、葛藤の末に覚悟を決めるライネスの奔走と、ヴァルスとの間に育まれた絆、引き寄せた結末には確かな希望が感じられました。2026/07/16
yosa
9
雑にまとめてしまえば物語としては普通。でもそこじゃない。ガワは普通でも中身が全然普通じゃない。帯に書かれた「ラナーク王国の王ヴァルスのもとへ嫁いできたのは、聖帝国の皇女に扮した青年だった」に頭を焼かれろ。美貌の花嫁が男でしかも暗殺者だ。硬めの筆圧で紡がれる物語にはユーモアなど稀であるのに、花嫁が男というだけで嫉妬が矢鱈と可笑しかったり素直にしているだけでも妙な面白さが滲み出てしまうのだ。ぱっと見普通。しかし、明らかに異常。この眩暈と倒錯にゾクリときてしまった。これ表紙に①とか書いてないけど続き出るよね!?2026/07/22
栗山いなり
8
ラナーク王国の王と彼を暗殺するために送り込まれた騎士の物語。期待していた通りの、あるいは期待していた以上のファンタジー小説だったと思う。『正気と狂気』がテーマであろう中々に濃厚な物語を堪能させてもらった2026/08/11




