集英社オレンジ文庫<br> まだいない君に星の舟を

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集英社オレンジ文庫
まだいない君に星の舟を

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086807036
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

2001年。中学二年生の高津は鬱屈した毎日を送っていた。離島の由緒ある家に生まれたが、父は女性問題が多く、母は何年も前に家を出て行った。家政婦の女性に大切に育てられたが、その彼女自身が父の不倫相手。しかも狭い島では住人たちに事情は筒抜けだ。そんな彼はひと目を避け、「神隠しの入り江」と呼ばれる立ち入り禁止の海岸に入り浸っていたが、ある日、入り江で倒れている若い女性を発見する。診療所に運ばれた彼女は意識を取り戻すと、野津みかげと名乗り、自分は2079年にいたと語る。19歳だという彼女と交流をしていくうち、未来からきたというみかげの言葉を裏付けるような事件が起こり……? 名作『どこよりも遠い場所にいる君へ』の前日譚を描いた表題作に加え、シリーズからのスピンオフ短編4作を収録!


【目次】

内容説明

中学二年の高津は鬱屈した毎日を送っていた。離島の由緒ある家に生まれたが、父は女性問題が多く、母は家を出て行った。狭い島では事情は筒抜けだ。ある日、高津は「神隠しの入り江」と呼ばれる海岸で、倒れている若い女性を発見した。彼女は2079年から来たと言いだすのだが…?『どこよりも遠い場所にいる君へ』の前日譚となる表題作に加え、番外編4作品を収録!

著者等紹介

阿部暁子[アベアキコ]
岩手県出身。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。2025年『カフネ』(講談社)で第22回本屋大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

143
『どこよりも遠い場所にいる君へ』の前日譚だったとは思いもよらなかった。更に『また君と出会う未来のために』の番外編もある。ということで、この前日譚、正直に言うと物足りなかった。個人的に、あまりにもあっさりしすぎに感じたので、もうちょっと椿とみかげの二人の関わりを描いてほしかったかな。ただ、高津椿の過去のことがわかってよかった。番外編はどれも短いながらも、前作から期間が空いたので、前作の内容を思い出すことができたので良かった。これを踏まえて、前作から、もう一度読み直したくなった。2026/08/30

ぽのぽの

52
『どこよりも遠い場所にいる君へ』シリーズ第3弾。今回は高津椿が主人公!著名な彫刻家でありながら、粗野でやさぐれた男。しかも何やら謎多きキャラ。そんな椿の中学生時代を描いた物語。やはり彼にも時空を超えて忘れられない人がいた。和希や七緒に親身で協力的だったのは、こういう過去があったからだったのか〜。切ないな…。スピン・オフの4篇もキュンとくる。もう一度『どこ君』からシリーズ通して読み直してみたくなった。2026/07/01

真理そら

47
『どこよりも遠い場所にいる君に』『また君に出会う未来のために』に続くタイムスリップシリーズ。これまでの作品にも登場していた高津椿が中学生のころからの物語。前作までと同様美しく哀しく、そして生きるということを考えさせられる物語だった。大人が読んでも十分浸れるが、中学生の頃に出会いたい作品かもしれない。あの手紙はこんな状況で書かれたんだと思ったりしつつ読了。2026/07/10

ポップノア♪@三井寺眞(16歳、マリノス)全力応援

39
『どこよりも遠い場所にいる君へ』のスピンオフ作品。今回も自然豊かな采岐(とき)島を舞台に、神隠し、マレビト(稀人)、タイムスリップといったSF要素が私を惹き付ける。目付きは悪いが口も悪い職人気質の高津椿は、余命僅かな恩師からの依頼でブロンズの舟を制作する日々。そんな中、神隠しの入江で倒れているみかげを発見する…。高津は気難しいけど誰よりも繊細で優しく、どこきみでも和希と七緒の良き理解者だったことに納得の展開。なんだかんだ、みかげの為に奔走するしね。山場は少ないものの流麗な文章がじんわり心に沁みてくる良作。2026/08/29

まる子

25
1作目の『どこきみ』から2作目『またきみ』が続いていたように、3作目の今作は2作目に出て来た高津椿の少年期や現在と過去がメイン。シマ高の校長小野川七緒が病院のベッド上で「希望を運ぶ舟」の彫刻制作を高津に依頼する。高津が70歳くらいになった頃、島の丘にあるのは美術館。なぜその丘に美術館なのか、高津の性格、継母(妾)と兄の存在、様々な謎が明らかになる時、1作目、2作目の彼ら彼女らの話と一致し、1作目をまた読みたくなりました。著者によるあとがき登場人物の誕生秘話などもありました。シリーズ『まだきみ』完結。2026/08/19

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