出版社内容情報
何者かの「請負」によって波美王の手で攫われ、拘束された真秀。
誰が、何のために自分を攫わせたのか。依頼主の目的がわからず混乱する真秀の前に、依頼主の妹・小由流が現われ真秀をかばいつつ、佐保彦が早急に息長を去れば真秀の命は守られること、そして佐保彦は真秀を救ってくれるに違いない――と慰めの言葉をかける。
だが、佐保彦は自分を愛してなどいない。それどころか憎んでいる。
誰にも頼らず己の力で事態を切り抜けようとする真秀は、囚われの館から必死に逃げ出そうとするが、小由流とともにある墳墓の中に閉じこめられてしまう。
閉じられた空間の中で互いを励まし合いながら、真秀と小由流は少しずつ友情を育んでいくのだが……。
一方、息長では、美知主の数ある娘の中でもっとも美しいとされ、佐保彦と妻合わせるために呼ばれたといわれる歌凝姫が須久泥王と再会していた。かつて恋人同士だった二人の胸に去来するものは・・・?
命とは、恋とは。
いくつもの思いが交錯するなか、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが、さらに激化し――。
加速する物語はついに後半戦へーー!
真秀の生きる力が爆発するーーー!
巻末解説:高瀬隼子
【目次】
内容説明
波美王の手で攫われ、何者かに拘束された真秀。誰が、何のために自分を攫わせたのか。目的がわからぬまま必死に逃げ出そうとする真秀だったが、依頼主の妹・小由流とともに墳墓の中に閉じこめられてしまう。互いを励まし合いながら、少しずつ友情を育んでいく真秀と小由流。その背後では、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが激化していた―
著者等紹介
氷室冴子[ヒムロサエコ]
’57年北海道岩見沢市生まれ。’77年『さようならアルルカン』で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞、作家デビュー。80年代から90年代にかけコバルト文庫の看板作家として活躍、一時代を築き上げる。2008年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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