出版社内容情報
真澄と御影のため薬草を採りに出た草原で、真秀は刺青をした謎の男に捕えられた。彼の名は波美王。暗殺を生業とする闇の狩人だった。彼は、真秀の佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告して姿を消す。一方、佐保彦の参謀・燿目は、佐保彦の命に従い、「滅びの子」である真秀たち三人を殺そうとしていた。突然燃え上がる炎に襲われた真秀と真澄。それを見た佐保彦は‥‥!?
巻末解説:佐原ひかり
内容説明
真澄と御影のため薬草を採りに出た草原で、真秀は刺青をした謎の男に捕らえられた。彼の名は波美王。暗殺を生業とする闇の狩人だった。彼は、真秀の佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告して姿を消す。一方、佐保彦の参謀・燿目は、佐保彦の命に従い、「滅びの子」である真秀たち三人を殺そうとしていた。突然燃え上がる炎に襲われた真秀と真澄。それを見た佐保彦は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
真澄と御影のため薬草を採りに出た真秀。様々な葛藤を抱える彼女が草原で刺青をした謎の男に捕まってしまう第4弾。暗殺を生業とする闇の狩人・波美王に佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告される真秀。一方、佐保彦の命に従い「滅びの子」である真秀たち3人を殺そうとする佐保彦の参謀・燿目。突然燃え上がる炎に襲われた状況で真澄は真秀を逃すものの、燿目と真澄の術が激突した結果、新たな因縁も生まれて、真秀への想いは佐保彦にとっても一族への裏切りにも当たるわけで、なかなか前途多難な恋だけでなく状況的にも難しくなってきていますね。2025/04/15
ぐうぐう
21
滅びの子、禍つ恋……。運命という名の束縛に翻弄される真秀。古代転生ファンタジーという物語を、「コバルト」という雑誌で連載していた氷室冴子は、これを読む少女達を意識して書いていただろうことは想像に難くない。つまり、古代ファンタジーとしてではなく、現代の女性に降りかかる縛りとして真秀の境遇を感じるはずだとの意図が、氷室にはきっとあったはずだ。ゆえにこの小説は、復刊され、新たな読者を獲得しつつ、熱い支持を受けるのだ。2025/05/09
栗山いなり
6
真秀の身に起こる波乱を描いた古代和風ファンタジーシリーズ第4巻。なんでかはわからんけどイマイチ場面の情景が思い浮かばないシリーズだなって思った(エラい事になったのは分かったけど)2025/05/17
色素薄い系
0
本当に御影や真澄達を殺したいなら1対1で勝負を挑むのは間違っているのでは?と思った今回。強い能力持ちは特定人物に依存してるから真澄のそばに真秀がいる限り勝てないような気がする。ただ今回の事で真秀と真澄に距離が出来たようなのでこれがどう影響してくるのか、ですね。チラッとしか出なかった波美王も「禍つ恋」とか言っていたので何らかの事情は知っていそうだし。ところで今回の表紙は誰でどんな情景なんですか。2025/05/06