出版社内容情報
2044年の日本。少子化が加速する中、他人に関心を抱かず恋もしないという若者が増え始める。やがて18歳の誕生日に突然死する若者が現れ始めて。医学的な死因が解明されないなか、「生まれてから一度も誰かに恋をしないままだと、18歳で死ぬらしい」という噂が囁かれるようになり・・・・。麻璃亜、蓮人、泰親。それぞれの事情で誰にも恋心が抱けずにいる3人に、死のタイムリミットが迫る。
内容説明
2044年の日本。少子化が加速する中、他人に関心を抱かず恋もしないという若者が増え始める。やがて18歳の誕生日に突然死する若者が現れ始めて。医学的な死因が解明されないなか、「生まれてから一度も誰かに恋をしないままだと、18歳で死ぬらしい」という噂が囁かれるようになり。麻莉亜、蓮人、泰親。恋心が抱けずにいる3人の17歳に死のタイムリミットが迫る…!
著者等紹介
山本瑶[ヤマモトヨウ]
『パーフェクト・ガーデン』で2002年集英社ノベル大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
17
2044年の日本。一度も誰かに恋をしないままだと、18歳で死ぬらしいという噂が広がり始め、恋をしたことがない四堂蓮人が宇野麻莉亜に告白する青春小説。取引で付き合うことになった、女性が苦手なのに麻莉亜に告白した蓮人が死ねない理由と、自分は恋をすることができないと自覚する麻莉亜が気に掛ける恩人・青羽泰親の存在。蓮人が麻莉亜との関係に慣れ、麻莉亜もまた安らぎを覚えていく中、泰親の諦観をどうにかしたい麻莉亜に協力する蓮人。それぞれが迎えるタイムリミットは切なくて、ドキドキしながら迎えた結末には救われる思いでした。2025/03/17
栗山いなり
6
18歳の誕生日に突然死する病が存在する2044年の日本を舞台に三人の少年少女の青春模様を描いた物語。少子化うんぬんは作中で描写されて無かったけどそれはそれでくどくなくて良かったかも。それよりも本作で印象に残ったのはいわゆる「草食系」に向き合った物語だった所かな?2025/04/17