出版社内容情報
大正某年、発展著しい帝都を靄が襲った。
その謎の存在は異形と呼ばれ、害をなす脅威として人々を恐怖に陥れた。そんな状況を打破するべく、ある部隊が結成される。
その名も“異形対策部隊”。
噂では、彼らは情け容赦なく、異形同様の残酷さをもって討伐するのだという――。
そんな帝都に暮らす主人公の咲綾は自分だけに見える狐の辰砂を家族として愛し、辰砂の持つ不思議な力を使って貧しい家計を支えていた。
ある夜、辰砂を異形とみなした異形対策部隊に咲綾は急襲される。
しかし、辰砂の力を目の当たりにした隊長はある提案を口にして…!?
討伐対象×冷血隊長のもふもふ!?あやかし契約婚!
内容説明
大正某年、発展著しい帝都を脅威が襲う。それらは異形と呼ばれ、異形を討伐する異形対策部隊と共に人々に恐れられていた。帝都に暮らす咲綾は自分だけに見える狐の辰砂を家族として愛し、辰砂の持つ力を使い貧しい家計を支えている。ある夜、辰砂を異形とみなし、異形対策部隊は咲綾を急襲。しかし、辰砂の力を目の当たりにした隊長はある提案を口にして…!?
著者等紹介
七沢ゆきの[ナナサワユキノ]
4月13日生まれ。『江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる』シリーズ(富士見L文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
23
大正某年、発展著しい帝都を襲った異形と呼ばれる脅威。その異形対策部隊の隊長・瀬能晴臣と、狐の辰砂を家族として暮らす咲綾が出会うあやかし契約婚。異形同様の残酷さをもって討伐するという噂の異形対策部隊は、辰砂を異形とみなし咲綾を急襲。その力を借りて貧しい家計を支えていた反発するものの、辰砂の力を目の当たりにした隊長の晴臣からの契約結婚を受け入れる咲綾。生活能力に乏しい彼の家事全般を担いかけがえのない存在となってゆく一方で、部隊の一員としてもまた違ったアプローチがあって、自らの居場所を得てゆく姿が印象的でした。2024/11/19
ぐっち
15
自分にだけ見える狐の辰砂と咲綾と、神託に沿って咲綾と結婚する異形対策部隊隊長・瀬能。あのヒット作に似てる気がしますがまあいいかー。瀬能さん中盤からでれ始めて割とちょろいところが良いです。2024/12/22
はなりん
12
異形対策部隊長の若き公爵春臣と自分にしか視えない狐の辰砂を家族として大事にする貧乏令嬢咲綾の契約結婚から始まるお話。春臣は家族から忌避され家族の愛情を知らず、ただ使命の為だけに生きている感じで、咲綾は貧乏だけど家族愛溢れる環境で育ってきた。託宣に従い結婚した2人だけど、咲綾の前向きで素直な感じに絆されていく春臣が楽しみです。まだまだ未満ですが、周りの特異対策部隊の面々や狐の辰砂にも生温く見守られ2人の恋心が育つことに期待。咲綾と辰砂の力もまだまだ未知数なので、こちらの成長や謎の解明も期待。2025/01/12
栗山いなり
12
自分だけに見える狐と共に家計を支えていた少女・咲綾がひょんなことから異形対策部隊の隊長の妻になる和風ファンタジー小説。確かにシンデレラロマンスだったけど色々な部分がことごとく俺好みな作品で実に読み応えがあった。シリーズ化しそうな作品だったし今後があるなら楽しみ2024/12/28
starly
9
大正シンデレラストーリー×あやかし退魔劇。 これは主人公、咲綾が退魔部隊に加わる必要あったのかと疑問。狐の辰砂が異形退治にむいてるのはわかりますが、隊員達が欲してるのは辰砂かと…。この巻だけで咲綾が特に目立った活躍はないのですが、今後何か特別な力や秘密があるのでしょうか?次巻で明かされるのならば読むつもりです。久しぶりな辛口、失礼。あらすじ読んで面白いかと思いましたが…2024/12/14