出版社内容情報
駒月小毬の人生は不運続きだ。親の育児放棄で祖父母に預けられ、学校行事はほとんど病気や怪我で不参加。入試や就活は失敗続き、欲しい物は大抵売り切れ。現在は和菓子屋に勤めるフリーター、24歳。「自分の不幸を他人のせいにしない」、それが数少ない自分の長所だと思って生きてきた。ところがある時、不運の原因は、現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明してしまう! なんと和菓子屋の若だんなが、異世界から転生してくる者たちを管理する組織《天紋堂》の跡継ぎだったのだ。世界の真実を知ってしまった小毬は、若だんなとともに異世界人対策に奔走することになって……!?
内容説明
駒月小毬は、入試や就活は失敗続き、欲しい物は大抵売り切れという不運な人生を送ってきたフリーター、24歳。「自分の不幸を他人のせいにしない」、それが数少ない自分の長所だと思って生きてきた。ところがある時、不運の原因は、現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明!世界の真実を知ってしまった小毬は、異世界人対策に奔走することになって!?
著者等紹介
我鳥彩子[ワドリサイコ]
10月24日生まれ。蠍座。B型。静岡県出身。『最後のひとりが死に絶えるまで』で2009年度ロマン大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
29
これまでずっと不運続きだった駒月小毬の人生。ところがある時不運の原因が、現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明する物語。自分がこれまで直面してきた不運の原因が、実は現代日本に転生してきた異世界人のせいだったことが判明してしまい、異世界人対策をしているバイト先の常連客だった若旦那に協力する展開で、バイト先の同僚や悪徳業者に騙された転生者、3人のアマチュアバンドといった転生者を相手に、あの手この手を使って説得する適性を見せてしまったがゆえに、ますますドツボにハマる姿がなかなか微笑ましかったです。2024/09/19
栗山いなり
7
不幸体質なフリーター・小毬が異世界に転生した人々への対処に奔走するコメディ小説。流石この作家というべき作品だったとまず言っておきたい!異世界転生をコミカルに扱いつつ異世界転生やそれが受ける世論への皮肉も感じさせる物語になっててそれが良かった2024/10/14