出版社内容情報
女御懐妊で宮中に激震!
東宮擁立目前で波乱あり!?平安宮中事件簿第6弾!
「弘徽殿女御様が、ご懐妊のようでございます」。竜胆宮立坊目前でもたらされたこの報に、宮中では激震が走った。女御を輩出した左大臣は子の性別もわからぬうちから立坊式の延期を進言したり、安産祈願のための法会を立坊式の日程と重ねたりと目に余る振る舞い。だが左大臣につくか、東宮に擁立される竜胆宮につくか揺れる宮中で、コウ(※)子(こうこ)は帝から上臈にしか許されない織物を賜る。実は帝はある計画を進めていて……。
いつの世も、多少無神経な人ほど出世する?
蚊帳の外に置かれたもう一人の妃・麗景殿女御は?
醜聞と思惑が飛び交う宮中を、帝の信任厚い内裏女房のコウ子は収められるのか――!
※くさかんむりに行
内容説明
「弘徽殿女御様が、ご懐妊のようでございます」。竜胆宮立坊目前の御所に激震が走った。女御を輩出した左大臣は立坊式の延期を進言したり、安産祈願のための法会を立坊式の日程と重ねたりと目に余る振る舞い。だが左大臣につくか、東宮に擁立される竜胆宮につくか揺れる宮中で、〓子は帝から上臈にしか許されない織物を賜る。実は帝はある計画を進めていて…。
著者等紹介
小田菜摘[オダナツミ]
沖原朋美名義で2003年度ノベル大賞・読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
38
竜胆宮立坊目前でもたらされた弘徽殿女御懐妊の報に、激震が走った宮中。醜聞と思惑が飛び交う宮中を、帝の信任厚い内裏女房の荇子が奔走する第6弾。舞い上がりすぎて立坊式の延期を進言したり、安産祈願のための法会を立坊式の日程と重ねたりと目に余る振る舞いを見せる左大臣。左大臣につくか東宮に擁立される竜胆宮につくか揺れた騒動の思ってもみなかった結末。そこで感情的にならず客観的に見てどうすべきかを判断して、しかもさりげなく懸案だった事柄への配慮を交換条件を持ちかけたり、筋を通すあたりが荇子が信頼される所以なんですよね。2024/09/18
坂城 弥生
36
女御の懐妊で竜胆宮の立坊に暗雲が!? 直嗣は本当に変わったなぁと思う。2024/10/29
kagetrasama-aoi(葵・橘)
32
「掌侍・大江荇子の宮中事件簿」第六巻。弘徽殿女御のあの事件は現実の私達の世界にも同じ様な事ありましたよね、一条帝の元子女御です。この方、一条帝崩後かなり逞しい人生をおくっていらっしゃるんですよね、弘徽殿女御はどうなるんでしょう?直嗣の改心(?)の切っ掛けは何なんでしょう?それもすごーく気になります。物語は面白いんですが、大事な所の誤字が気になって白けた気分になってしまいました。南院家と北院家の対立が物語の肝の一つであるのに、それを間違えるなんて!私の所有するのは初版なのですが、再版以降きちんと(続く)→2025/05/19
らび
30
弘徽殿女御の懐妊のための法会を竜胆宮立坊式にぶつけてくる左大臣。喜び勇んで喧嘩売ったのか?父娘よく似ている。まあ高貴な身分とはいえ人格も高貴とはいえないなんとも浅はかな思慮のなさ。直嗣が激変したのはいまだに不思議ではある。まだ信じきれはしないがこのまま良い方向に行って欲しいものです。左大臣の余計なお世話から荇子の義母たちが今後厄介になりそうだ・・と思えば思わぬ形で収まった!次巻では如子と荇子も昇進か?何時にも増して装束の美しさに想像力が要求されます。2024/11/30
るぴん
27
平安ワーキング女子シリーズ6作目。竜胆宮の東宮立坊が決まったタイミングで弘徽殿女御の懐妊が発覚し、勢いづく左大臣。弘徽殿女御の、悪意はないが何も考えていない発言に本当にイラっとさせられる。若い頃は苦労していた帝とは全く合わないのも理解できる。姉と同じ性格だった左大臣家の直嗣くんは本当に変わったのかしら?征礼と2人で「帝の左右の御手」と注目されるようになった荇子には、新たな気苦労や心配も増えたけれど、このシリーズはそこが面白いのよね。2024/10/02
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