出版社内容情報
「茜、そこにいてくれ。そこにいるだけでいい――」
青藍と茜、それぞれの決心と、夢の始まり――!
師匠である月白さんの死を長らく受け入れられなかった青藍がついに、
遺品の入った長持を開ける時が来た。そこに入っていた1枚の写真をきっかけに、
青藍はある思い出の「場所」を探す決心をするのだが……。
一方、大学進学を決めた茜は、その準備に追われる日々を送るようになっていた。
その様子に、妹のすみれは不満を感じているようで…?
もう戻らないものへの消えない想い。果たされなかった約束。
次々に周囲で起こる出来事の謎を解明し、障壁を乗り越えるうちに青藍の心も次第に固まって。
そして茜も、夢のため最初の一歩を踏み出す……!?
「『ここ』があるから。『ここ』にみんながいるから次にいける…!」
京都岡崎・月白邸の人々に訪れる、優しく美しい季節――!
内容説明
青藍は、最愛の師匠・月白の形見の長持ちを開ける決心をする。その時、そばにいてくれるよう願ったのは、ほかならぬ“茜”の存在だった。月白が自分に残したものの意味を知るため、過去への一歩を踏み出した青藍。そして、大学進学を決めた茜の将来の夢も明かされて。誰かを大事にしたいと願う、かけがえのない想いが、未来への扉を開いていく。“いろいろ”家族の再生物語!
著者等紹介
相川真[アイカワシン]
4月17日生まれ。京都出身。第2回みらい文庫大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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