出版社内容情報
古代和風幻想記
次巻、完結……!
離ればなれの二人は、神に運命に――共に抗う
神毒を身に宿し、二藍を危険に晒してしまったため、深く自責の念に駆られる綾芽――。
逢いたいと願うことさえ躊躇うように、女丁として宮中に身を隠し、凍てつく心をやり過ごしていた。
ある晩……二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、綾芽は再び前に進み始める。
祭祀―人定めの儀―を通して、立ち直ろうとするのだった。
そんな最中、義妹の真白に偶然にも再会する。真白は綾芽の知る、朱野の邦で共に過ごした、勝ち気で幼い妹ではもうないようだった。
落ち着き払った振る舞いで、姉の身を案じてくれるのだ。
そのうえ「二藍」に目をかけられ、ある密命を負っているといい……!?
内容説明
神毒を身に宿し、二藍を危険に晒してしまったため、深く自責の念に駆られる綾芽―。逢いたいと願うことさえ躊躇うように、女丁として身を隠し、凍てつく心をやり過ごしていた。ある晩…二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、綾芽は再び前に進み始める。そんな最中、偶然にも再会した義妹の真白は「二藍」に目をかけられ、ある密命を負っているといい…!?
著者等紹介
奥乃桜子[オクノサクラコ]
群馬県出身。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
34
二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、再び前に進み始めた綾芽。そんな彼女が、朱野の邦で共に過ごした義妹の真白に偶然再会する第八弾。二藍に逢いたい想いを耐えて女丁として働く綾芽に、落ち着いた振る舞いで身を案じる真白。二藍から密命を負っているはずの彼女が抱える複雑な想い。二藍も手詰まりの状況を打開すべく方法を模索する中、人定めの儀を通して立ち直ろうとする綾芽が気づいた異変からの急展開でしたが、かなり厳しい状況に追い込まれても諦めない彼らが、果たしてこの苦境を打開できるのか。幸せな結末を信じて最終巻期待しています。2023/04/18
kagetrasama-aoi(葵・橘)
29
「神招きの庭」第八巻。「雨断つ岸をつなぐ夢」真白は本当に可哀想な子でしたよね。もう少し嫌な性格の子にしてくれたら、黒幕共々惜しみ無く憎めたんですが。考えてみれば、 “号令神が訪れ滅国の神命を下す” て言うルールがそもそも “悪” で、それにどう立ち向かうかが人それぞれ、と言うことで、誰が良いとか悪いとか言えない状況ですよね。皆が幸せになる方法が全く見えてこないけど、二藍の秘策に期待しながら次巻読みます。2024/10/15
りー
28
片方が強気になると、片方が弱気になるカップル。ずっと二藍弱気バージョンに苛々してきたから、今回は綾芽ちゃんが弱っててもまぁいいか、って諦める。2人ともやる気のオラオラになったら、誰しも叶わないんじゃないの?と思っていたので、次の最終巻ではついにそれが見られるのでは?と、期待します。あいかわらず尚ちゃんが、いーお仕事をしていらっしゃる。2023/04/29
てみさま
12
真白は可哀想な子としか言いようがない。それよりもアカン奴が💢何してくれとんじゃ💢嗚呼、本当に良かったと嬉し泣きが出来る結末であると信じて最終巻に挑む…。2024/01/18
うめきち
12
一気読み。相変わらず2人に試練が訪れる。次巻が完結って次はいつでるの?ハッピーエンドを望む。2023/05/06