出版社内容情報
早くに夫を亡くしたあとも、ひとり仕立屋を営むレーネ。
ある日、黒装束の男が現れ、「ドレスを一着頼みたい」という。
店に運ばれてきたのはなぜか腐敗しないという美しい少女の「遺体」だった。
初めは気味悪く思っていた彼女だが、採寸のために彼女に触れるうち、
次第に不思議な安心感が湧き上がってくる。
「こんな子が、私たちの娘だったら良かった」と思うと愛しさは増してゆき、
亡き夫との間に授かった子供であるかのように接するようになる。
いつも物憂げな表情をしていた彼女は、日増しに明るさを取り戻していく。
だが実は、亡き夫に対し、レーネは大きな秘密を抱えていたのだ――。
ある伯爵に拾われ、川のそばの土地管理人として雇われた「男」。
しかし、「男」は伯爵たちが廃墟の中でどんな“遊び”に興じているか知ってしまった。
その“遊び”の中心には硝子の棺があることも――。
棺の中身が欲しくなった「男」は………。
決して腐敗しない、死せる美少女エリス。
彼女が何者で、いつからこの姿なのか、知る者は誰もいない。
目を開けることも、しゃべることもない彼女がもたらすのは、破滅か、祝福か―――。
ダークメルヘンの世界へ、ようこそ。
内容説明
早くに夫を亡くしたあとも、ひとり仕立屋を営むレーネ。ある日、黒装束の男が現れ、「ドレスを一着頼みたい」という。しかし店に運ばれてきたのはなぜか腐敗しないという美しい少女の遺体だった。初めは戸惑っていたレーネだが、次第に亡き夫との間に授かった子どもであるかのように接するようになる。だが実は、亡き夫に対し、レーネは大きな秘密を抱えていたのだ―。
著者等紹介
柳井はづき[ヤナイハズキ]
兵庫県(日本海側)出身。『花は愛しき死者たちのために』で2021年集英社ノベル大賞準大賞受賞。受賞作を改稿、加筆した本作で文庫デビュー。理系の皮を被ったド文系(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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