出版社内容情報
謀反の罪を着せられた王女マルギットと主従の誓いを交わし、ラグダ王国へと落ち延びていたセシリア。マルギットと共にラグダ王国を苦しめていた悪竜を送ることに成功し、運命は上向いてきたように思われた。しかしラグダ国のダビド王子は、婚約者であるマルギットを疎むようになっていた。そしてルトゥエル王国では、ウイルズ王が七社家に宣戦布告して……?
【目次(上巻)】
序 樹下の約束
第一幕 鍛刃院の日々
第二幕 金鎖の騎士
第三幕 聖王妃の愛娘
第四幕 竜を御す
【目次(下巻)】
第五幕 墨岩砦の決別
第六幕 グレゴール一世の呪い
第七幕 騎竜の英雄
第八幕 聖女王の颶風
跋 鈴百合の祈り
内容説明
謀反の罪を着せられた王女マルギットと主従の誓いを交わし、ラグダ王国へと落ち延びたセシリア。マルギットと共にラグダ王国を苦しめていた悪竜を葬ることに成功し、運命は上向いてきたように思われた。しかしラグダ王国のダビド王子は、婚約者であるマルギットを疎むように。一方、ルトゥエル王国ではウイルズ王が、騎士を率いる七社家に対し宣戦布告して…!?
著者等紹介
喜咲冬子[キサキトウコ]
函館生まれ。第3回富士見ラノベ文芸大賞審査員特別賞受賞。2019年ノベル大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
謀反の罪を着せられた王女マルギットと主従の誓いを交わし、ラグダ王国へと落ち延びたセシリア。諦めない二人がさらに激動の展開に巻き込まれてゆく下巻。マルギットと共にラグダ王国を苦しめていた悪竜を葬ることに成功するものの、それをきっかけにマルギットに疎まれるセシリア。さらにはルトゥエル王国で七社家に宣戦布告するウイルズ王。誰を信じることが出来るのか、どうするのが最善なのかが目まぐるしく二転三転する状況でしたけど、それでも信じるところを貫いて、アルヴィンとともにやりきったセシリアのありようが印象に残る物語でした。2022/11/18
tomtom
21
上巻は読むのに時間がかかったけど、設定に慣れてからはあっという間に読めた。マルギットにただ王位に就きたいではなくてもっと国を良くしたいという思いがあればと残念に思った。トラヴィア公についてもっと話があるのかと思っていたのに全くなく、王が弟を落とす真似をする必要性があったのがあまり伝わってこなかった。アルヴィンのセシリアへの想いが可愛らしかった。2023/10/01
ぐっち
17
どんどん明かされる真実、二転三転の状況、どうなるの~と引き込まれて読んだ。決着はついたが苦めだなあ。2022/12/31
豆乳くま
14
中々読み進めるのに時間がかかった。2つの稀種のいる世界だが、混血の存在への侮辱がエグくてとにかく辛い。聖女王の娘マルギットがその権化と化しセシリアを奈落へ突き落とす。誓約と裏切り。最後マルギットを追い詰めるあたり急にセシリアがマルギットの呪縛に囚われるのには、何故?そうだった?と首をひねった。大団円となったが歴史の改竄が酷く、それを良しとするのか、と非常に残念。2023/01/16
ときわ
12
上下巻まとめて。上巻の半分くらいまでは読むのに時間がかかった。感情移入も出来ずただこの世界のことを説明されていたので。まあ世界の仕組みを理解できないと話も分からないので作者としても仕方なかったのだろう。後半になるまでセシリア、アルヴィンにあまり魅力を感じなかった。マルギットは理解不能。ウィルズ王は暗愚すぎ。タリサには裏なんかなかった。もっと深みがあるかと思ったトラヴィア公も大したことなし。と、登場人物に全部ケチをつけたくなるのに、途中からぐんぐん読むスピードが上がってくる。つまりは面白かったという事だ。2022/12/21
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