出版社内容情報
樹島 千草[キジマ チグサ]
著・文・その他
加藤 綾華[カトウ アヤカ]
イラスト
内容説明
冬の全国大会準優勝を飾った蒼萩高校サッカー部は、部員の父が持つクルーザーで祝勝会を開いていた。みなが陽気に盛り上がるなか、控え選手だった陸は不思議な歌を聞いた気がした。直後大きな縦揺れがあり、甲板から海へ放り出され意識を失ってしまう。そして目を覚ますと、真夏の浜辺に倒れていた。チームメイトと一緒に。男子高校生たちのサバイバルが始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
冬の全国大会で準優勝という快挙を遂げた蒼萩高校サッカー部。部員の父が持つクルーザーで祝勝会を開いていた彼らのうち10人だけが不可思議な浜辺で目を覚ます無人島サバイバル。不思議な歌を聞いた気がした直後の大きな縦揺れで、甲板から海へ放り出され意識を失った控え選手の陸。幼馴染やストライカー、キャプテンに後輩たちと始まるサバイバル生活に嫉妬や焦燥、不安に疑心が顕在化していって、対立しぶつかりあったからこそ気づけたそれぞれが抱えていた思い、そして明らかになってゆく不思議な出来事の真相とその結末が印象的な物語でした。2022/09/28
栗山いなり
10
冬の全国大会準優勝を飾った蒼萩高校サッカー部の控え選手だった陸が不思議な歌を聴いた後海に投げ出され、目が覚めたら真夏の島にてチームメイト達とサバイバルする事になる物語。サバイバルあり青春あり伝奇要素ありと盛りだくさんで、結構面白く一気に読めた2022/09/23
イカまりこ
7
これ楽しかった~。サッカー部員のサバイバルだが、直前まで冬の海でクルーズしてたのに真夏の島にいて、ここが辻褄合わなくて最高に謎なの。どうしてなんだ?ってどんどん読んじゃう。スタメンとベンチの格差、極限状態で壊れてくる人を見て、私だったらどうするか考えてしまう。とにかく帰りたい派と拠点を確保したい派。テレビの影響かとりあえず拠点って思っちゃった。部員10人は多くて混乱すると焦ったけど、一人一人しっかり書かれてて問題無し。島で生き抜く彼らの変化と島の謎が見所。予想外に好みの作品で手に取った自分を誉めたいw2023/04/17
史
5
漂流モノと、ギスギスモノと、呪いモノ、あとちょっとボーイズラブも。なんでしょうね、この感想に困る話は。オチはホラーっぽいのもまたなんかこうしっくりこないというか狐につままれたような気がして。うーん。サスペンスにしては少し穏やかというか。うーん。個人的に思うのは、正直ライトノベル、ライト文芸レーベルで部活モノはあまり当たりがない印象で、でもこれ別に部活動モノじゃないか。うーん。困るな。2022/10/14