出版社内容情報
ダンピールとは、人間から吸血鬼へと変わる過渡期にある生物のこと。
空を飛び、怪力を発揮し、人々の心の闇から生まれる不定形の黒いもや『テネブレ』を食べ、命を繋ぐ。そして果てしなく長い命を持つ、人の形をした人ではない生き物だ。
アメリカの医学部を中退したガブリエーレは、故郷フィレンツェで知り合ったダンピール「K」と共に過ごすため、見届け人であるニポーテとなる決心をした。
だがそれは無条件にとはいかず、適性を審査するためにバチカンからひとりの神父が派遣されてきた。
バシリスと名乗ったその神父は陽気な太鼓腹の中年男だったが、折しもフィレンツェでは、強烈な突風が何度も発生しており、Kたちはそれにテネブレの気配を感じていたのだが……?
内容説明
アメリカの医学部を中退したガブリエーレは、フィレンツェで知り合ったダンピール“K”と共に過ごすため、見届け人ニポーテとなる決心をした。すると適性を審査するためバチカンから神父が派遣されてきた。バシリスと名乗ったその神父は陽気な太鼓腹の男だったが、折しもフィレンツェでは、強烈な突風が頻発し、Kたちはそれに「黒いもや」の気配を感じていて…?
著者等紹介
辻村七子[ツジムラナナコ] 
神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン大賞受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

              
              
              

