出版社内容情報
学生アパートで、手料理を囲んでおいしく謎解き! ほっこりご近所ミステリー。
柔道家の夢破れ、「普通の女の子」になるべく女子大に進学した沙央。
文京区小日向にある学生専用アパート「つばめ館」では、大家の福子が入居者たちにご馳走をふるまうべく、手料理持ち寄りの「ポットラックパーティー」が開催されていた。
だが、柔道一筋で生きてきた沙央は女子力皆無で、料理の腕は壊滅的。仕方なく紙皿を提供しては、料理上手の男子大学生・宗哉に嫌みを言われる日々だった。
ある日、同級生から「幽霊の出る坂」の話を聞いた沙央は、この謎を解くべく、次のポットラックに「謎枠」で参加することに。
つばめ館ポットラックのルールは、手料理か、魅力的な「謎」を提供すること。果たして幽霊騒動の真相は……!?
内容説明
柔道家の夢破れ、普通の女の子になるべく女子大に進学した沙央。入居した学生アパート・つばめ館では、手料理持ち寄りのポットラック・パーティーが開催されていた。女子力皆無の沙央はまともなものを作れず、料理上手の男子学生・宗哉に嫌みを言われる日々。ある日大学で幽霊の目撃談を聞いた沙央は、次のパーティーに『謎枠』で参加することにしたのだが…!?
著者等紹介
竹岡葉月[タケオカハズキ]
1999年度ノベル大賞佳作受賞を経てコバルト文庫よりデビュー。以降、少女小説、ライトノベル、漫画原作など多方面で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
107
1話目でいきなりそんな秘密の暴露?!ちょっと驚きましたが、基本的にはそれもパートタイムの趣味のようで、日常の謎小説として面白かったです。続編が出て、もう少し二人の関係が進むのが見たいです。というか、なんとなく二組ありそう。2021/09/20
aoringo
89
ポットラックとはごはん持ち寄りのパーティーのことか。大学生になったばかりの主人公はそれまで柔道一筋で料理が苦手なため代わりに「謎」を持ち込む。おいしいベランダの作者なので甘々なのを期待していたのだけど、今の所ときめき要素はなくて残念。肝心の謎解きも浅い感じがして読む前のワクワク感がしぼんでしまった。でも日常の謎って考えるのが難しいと北村薫さんも言っていたし、もしシリーズとして続くなら今後に期待したいです!2021/09/26
佐島楓
65
「ポットラック・パーティー」ということばをこの本で初めて知る。謎解きの要素はなくてもいいかなと一瞬思ったけれど、流れの過程で登場人物の素顔があらわになってくるので、これでいいのかな。いい感じにゆるい小説。2022/09/04
じょんじょん
50
初読み作家さん。ライトでハートフルで食のはいってるストーリーを読みたくて。ちょっとライトすぎるかなあと思ったらラノベの作家さんだったのですね。シェアハウスと月いちもちよりパーティーは楽しそうです。ちょっと食も物足りないかなあ。ポットラックの言葉も初めて知りました。主人公は最後までお料理できないんですね。登場人物は好きになれましたよ。ラノベらしく軽く楽しく読めたかな。 11月読了 2022/12/07
よっち
45
柔道家の夢破れ、普通の女の子になるべく女子大に進学した沙央。住み始めた小日向の学生専用アパート「つばめ館」の大家が開催するパーティーに「謎枠」で参加するほっこりご近所ミステリ。女子力皆無でパーティーのたびに妙に女子力が高い男子大学生・宗哉に嫌みを言われる日々を送っていた沙央が、アパートの仲間と謎に挑む展開で、幽霊坂の消えた女、合コンエピ、夫の遺した暗号、宗哉姉の指輪探しなど、謎解きをしてゆく過程で謎めいた宗哉の背景も明らかになってきて、そんな二人を中心とするやりとりがなかなか楽しかったので続巻に期待です。2021/10/11