出版社内容情報
雪媛に命じられ、火事になったという雪媛の生家を訪れた青嘉。しかし残っていたのは焼け落ちた残骸のみで、雪媛の母・秋海と丹子の生死も行方も分からない。
「天罰がくだった」「住人は死んだ」という隣人たちだったが、青嘉は秋海がどこかへ逃げ延びたと信じ探し始めるが……?
一方、皇帝の命によって流刑地から後宮へ戻ることになった雪媛。
しかし皇帝・碧成しか訪れない小さな楼閣・夢籠閣に軟禁されてしまい、親しい侍従や協力者とも引き離されてしまった。
常に見張られ誰かと連絡を取ることもできず、雪媛の心身はしだいに衰弱してしまう。
さらに嫉妬と猜疑心に満ちた皇帝の暴虐により、青嘉と珠麗の婚儀が強引に行われようとしていた!
孤高の歴史改変中華転生物語、緊迫の第7弾!
内容説明
焼け落ちた雪媛の生家を訪れ「住人は死んだ」という噂も耳にした青嘉だったが、秋海たちはどこかへ逃げ延びたと信じて探し始めた。一方、皇帝の命によって流刑地から後宮へ戻ることになった雪媛は、皇帝・碧成しか訪れない小さな楼閣・夢籠閣に軟禁され、親しい侍従や協力者とも引き離されてしまった。常に見張られ続け、雪媛の心身はしだいに衰弱してしまい…?
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
『最後の王妃』で2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
61
大好きシリーズ最新刊!前巻からこんなハイペースで発刊されて嬉しい。勿論一気読みです!前回、この展開中に外伝?と思ったけど必要だったわ…相関関係やまだ玉瑛らしさを残す雪媛の人物像が、今巻でめちゃくちゃ活きてるわ…シリーズ中、読んでて1番辛かったかもしれない。都に戻れたのに、5巻の穏やかな生活が嘘のような過酷さ。靭かったあの雪媛の姿は見る影もなくスカッと逆転もこの段階ではありません。寧ろ、ここからどう挽回するの…?と次巻が早くもしんどい。笑 いや、此彼の為にはもう戻って来ないのが1番の幸せなのかも…ムード→2021/07/16
よっち
52
皇帝の命によって流刑地から後宮へ戻ることになった雪媛。 しかし皇帝・碧成しか訪れない小さな楼閣・夢籠閣に軟禁され、身動きが撮れなくなってしまう第七弾。雪媛に命じられ、火事になったという雪媛の生家を訪れた青嘉。反対する者を次々と粛清し、次々と殺されてしまう雪媛の協力者。監視されて外部との連絡も断たれて、自身もまた衰弱していく夢も希望もない絶望的な展開でしたけど、誰も信じられない恐怖政治が始まったら、それはいつかこうなりますよね…先の読めない状況になってきましたが、ここからどうなるのか早く続きが読みたいです。2021/07/18
ゆなほし
44
シリーズ7作目。皇帝の命により流刑地から後宮へ戻ることになった雪媛は、夢楼閣に軟禁され…。復讐の炎を胸に灯し、望むべく未来へと世を導いていたあの威風堂々とした雪媛は、ここまで追い詰められすっかりなりを潜めてしまった。凄まじい皇帝の執着。身動きの取れぬ雪媛は、果たしてここから這い上がることが出来るのか。息もつかせぬ怒涛の展開に、ますます面白さが増している。様々な思惑と疑心と愛憎が入り乱れ、渦中にいる雪媛を翻弄していく。圧巻の筆力で描かれる物語、行き着く先を追いかけたい。2021/12/01
坂城 弥生
40
碧成の執着が怖いを通り越して気持ち悪かった…2022/07/18
kagetrasama-aoi(葵・橘)
39
「威風堂々惡女」第七巻。表紙絵の碧成が怖い‼️嫉妬に狂った皇帝。意図してあの場面を見せたわけじゃないけど、やはり威風堂々たる惡女の名は伊達じゃない。青嘉の優柔不断さも一因だけど、珠麗の執着もけっこう怖い…。珠麗は、楚々とした女性の雰囲気醸しているけど、かなりの悪女、好きになれない。雪媛が歴史を変えたことで、不幸になる人もいるわけで、「貴方の産んだ子に将来酷い目にあわされるから、赤ん坊のうちに殺しました。」なんて言われても納得する人はいないよね。恨まれて当然、だからこその惡女。次巻読みます。2024/07/20