出版社内容情報
某地方都市の裏側には、精霊の都がある。
そこは、人間が住む表の世界では生きにくくなった精霊たちの駆け込み場所。
万物に宿る精霊の安全な住処として指定された場所なので、《精霊指定都市》と呼ばれる。
花森だりあは幼い頃から不思議なものが見える体質だったが、変に思われないよう明かすことはなかった。
しかし以前はぼんやりとしていたそれが、高校に進学し十六歳になった頃から、急にはっきりと見えるようになった。
あまりの騒々しさに登校もできなくなってしまう。
心配する母にとうとう理由を打ち明けると、地方都市にある実家の曾祖母に相談するように言われてしまう。
たらい回しかとも思ったが、曾祖母に指示された場所を訪ねると、そこには妙なきらびやかな探偵社があり、だりあはそこで働くことになってしまい…?
内容説明
花森だりあは幼い頃から不思議なものが見える体質だったが、変に思われないよう明かすことはなかった。しかしぼんやりとしていたそれが、十六歳になった頃から、急にはっきりと見えるようになり、登校もできなくなってしまう。心配する母に理由を打ち明けると、実家の曾祖母に相談するように言われたことをきっかけに、妙な探偵社で働くことになってしまい…?
著者等紹介
我鳥彩子[ワドリサイコ]
静岡県出身。『最後のひとりが死に絶えるまで』で2009年度ロマン大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
幼い頃から不思議なものが見える体質の花森だりあ。あまりの騒々しさに登校もできなくなってしまった彼女が、相談した曾祖母に指示されて精霊探偵社《So Sweet》でバイトを始める物語。緋色のスーツを着た総帥とともに解決してゆく精霊絡みの事件。その中で明らかになってゆく花森家の過去、そして様々なことを経験しただりあ自身の心境の変化。なかなか洒落が聞いているネーミングセンスで、精霊指定都市や総帥とかよく考えたなと思いましたけど、著者さんらしいキャラがよく動く、なかなかいい感じのテンポで読める物語だったと思います。2021/05/21
み
21
さくさくと♪不思議な設定で、ヤング向けな感じですが、楽しみました。無機物に宿るのも精霊なのか?付喪神の方が、感覚的にはしっくりくるような。2022/07/31
あずとも
9
キャラの個性が皆強く面白い。主人公の両親の馴れ初めはファンタジー感満載だし、こういう世界観好きかも。ただ、探偵社や総帥については謎のままなのが気になる。2021/05/04
BECHA☆
6
幼いころから他人に見えない存在が見える体質の花森だりあさん、16さんになった途端、それらが見え過ぎ聞こえ過ぎるようになりダウン。夏休み、田舎の母方の曾祖母に相談に行ったところ、そのままその市の探偵社でアルバイトをすることになる。だりあの悩みは解決されるのか、怪しい探偵社の正体は?精霊指定都市、ちょっと興味あります。2021/11/04
栗山いなり
6
不思議なものが見える自身の体質に悩む少女の成長譚にファンタジーが組み合わさった小説って感じか2021/05/16