出版社内容情報
英国人の占い師を祖母にもつ萌香は、幼い頃から占いの才能があった。だが、その占いのせいで周囲とうまくいかなくなった過去あり、高校生になった現在は占いを封印していた。
ある日、家に帰ると祖母の占い客らしい女性がやって来て、どうしても占いをしてほしいという。
薫子と名乗ったその女性は調査会社を運営していると言い、請負中の捜しものの依頼を達成できなければ「年上の男に売られて嫁という名の家政婦」になってしまうという。
折悪しく祖母は英国に一時帰省中。なりゆきから萌香が占うことになるのだけど、その結果はどうにも見当外れに思えるピント外れなもので……。
当たっているけど分かりにくい、そんな占いで人助けはできるのか?
内容説明
英国人の占い師を祖母にもつ萌香は、幼い頃から占いの才能があったが、そのせいで周囲とうまくいかなくなった過去があり、高校生になった現在は占いを封印していた。ある日、家に帰ると祖母の客らしき女性がやって来て、どうしても占いをしてほしいという。かなり切羽詰まっているようだったが、折悪しく祖母は英国に帰省中。なりゆきから萌香が占うことになり…?
著者等紹介
きりしま志帆[キリシマシホ]
宮崎県出身。2012年度ノベル大賞佳作受賞。受賞作を改題・改稿した『砂漠の国の悩殺王女』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂城 弥生
48
タイトル通り占いのお話。でもその方法が独特で<王族たち>と対話をしてヒントをもらい解釈していくというもの。<王族たち>も個性的だし、個人的には木津谷夫妻が好き!シリーズにならないのかな?2021/03/10
よっち
31
英国人占い師を祖母に持ち、幼い頃から占いの才能があった萌香。占いのせいで周囲と上手くいかなくなった過去から占いを封印する彼女が、祖母の帰省中になりゆきから占うことになる物語。追い詰められた依頼人に同情し、チャレンジしてみることになった萌香。過去のトラウマから占いに自信がなかった萌香でしたけど、彼女を気にかけてくれる幼馴染・翼の的確なサポートや、依頼人の薫子さんたち大人がいい人だったこともあって、お友達の難しい依頼や過去にも向き合って何とか乗り越えられましたかね。幼馴染との関係も気になるので続刊に期待です。2020/11/30
にゃうぴょん
11
面白かったです。過去の出来事から占いを封印していた萌香さんがなりゆきから占う事になるお話です。占いに出て来る「王族たち」が独特の個性を持ち、結果が謎解きみたいになってるのが面白いと思いました。過去を乗り越えることができ、これからの幼馴染や薫子さん達と活躍してほしいので続編希望します。2021/03/15
栗山いなり
9
占いでトラウマを抱える占い師見習いのような立場の少女が様々な事情により占いをするハメになりその占いが分かりにくいがために右往左往する事になる物語。占いが物語にガッツリ出てくるんだけどその占いがひじょーに分かりづらくその解明のために一種の謎解きをするハメになるっていう物語の流れは思わず笑ってしまった。結構コメディ要素が強かったなと感じる2020/11/15
ベル
4
自分の占いで友人とうまくいかなくなり、臆病になった萌香。高校になってからは友人関係を壊さないよう、周りに合わせながら占いのことを隠していたが…。 幼馴染で同級生の翼がめちゃくちゃいいヤツ。彼も心に抱えてたものがあったけど、このまま萌香の助手的なポジションを続けつつ…となると、薫子と一路みたいな関係になるかな? 占いは、英国人の祖母から継いだという「英国」らしいファンタジーで可愛らしくて良かったです。占い自体、解釈次第だと思う。萌香の見えているものは当たっているので、あとは彼女の成長次第!面白かったです。2021/06/24