出版社内容情報
手紙雑貨の店「おたより庵」の店主・詩穂は、
「自分が死んだらこの手紙を投函してほしい」と中学時代の親友・響子に託された。
やがて季節は巡り、彼女の死を知った詩穂は手紙を開封し、
過去にまつわる事件に巻き込まれてゆく――。
町家の並ぶ、どこか懐かしい町で「あの日の約束」が再び動き出す。
店を訪れる者と、想いを伝えたい大切な誰かを繫ぐ、
あたたか優しい手紙ミステリー!
疎遠になった親友へ、今は亡き母へ、離れても大切な家族へ……
『おたより庵』の店主は今日も、
さまざまな想いをこめた手紙にそっと寄り添う……。
谷 瑞恵［タニ ミズエ］
著・文・その他
くまおり 純［クマオリ ジュン］
イラスト
内容説明
「自分が死んだらこの手紙を投函してほしい」と中学時代の親友・響子に託された「おたより庵」の店主・詩穂。やがて、彼女の死を知った詩穂は手紙を開封し、過去にまつわる事件に巻き込まれてゆく。町屋の並ぶ、どこか懐かしい町で「あの日の約束」が再び動き出す。店を訪れる者と、想いを伝えたい大切な誰かを繋ぐ、手紙ミステリー。著者初の単行本が、待望の文庫化！！
著者等紹介
谷瑞恵［タニミズエ］
三重県出身。『パラダイスルネッサンス』で１９９７年度ロマン大賞佳作入選。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
73
電車の中で読んでしまい失敗。涙で前が見えない……！ 冒頭のエピソードからやられてしまった。読者の不意をつき、だんだん不穏さを増しまさかの展開になっていくところはハラハラさせられた。進展していく人間関係があると思うので、続編も読みたいです。2018/12/19
ピロ麻呂
49
手紙の店｢おたより庵｣のほのぼのとした短編集…と思いきや、親友の自殺や、自殺を否定する本人の手紙、元彼のストーカーが絡み本格ミステリーに移行。怪文書を書いたのは誰？親友を殺したのは誰？みんな怪しくなってドキドキしました(^_^;)続編あるのかな？読みたいなぁ☆2019/01/13
ぽろん
43
思い出のとき修理しますの作家さんだと思い、手に取ったら大正解。手紙屋さんのお店がいい感じ。ほのぼの系かと思いきや中々ハードな展開にページをめくる手が止まらなかった。熊みたいな城山さんの存在も愉しい。シリーズ化するのかなぁ。面白かったです。2019/02/10
ありす
42
こんなお店があったら行ってみたい！そして普段手紙は書かないけど書くことを習慣にしたい！と思えた一冊(レターセットは好きなんだけど書くのが…)。手紙の話とのことでほんわか系かと思ったら、意外とシリアスな事件が織り込まれていました。私的には事件は無くてもっと手紙で人を繋ぐ感じが良かったかな。あっても日常の謎レベルで、シリアスなのは無い方が良かった。でもそれを踏まえても面白かったです。手紙は書き手によって癒しにも凶器にもなるんだなと思いました。もっと『おたより庵』の話を読みたいので、シリアスが無い続編を希望！2020/01/15
たるき( ´ ▽ ` )ﾉ
41
表紙がとても素敵♪内容は思っていたより怖かった・・・。ほのぼのするような場面にも緊張感が漂っているような雰囲気。おたより庵にはぜひ行ってみたい！2018/12/25
