出版社内容情報
鵜崎真尋、25歳。実は早世した有名女優の娘なのだが、わざと地味メイクを施し、母親そっくりの顔を変えて生きてきた。
母とは違って引っ込み思案でおとなしい性格のため、なるべく目立たないようにしたかったのだ。
都内に父のいる自宅があるものの、一人暮らしをしたくて横浜の大学に進学し、そのまま就職した。
だがその会社をある事情で辞めてしまい、横浜で職探しをしていた真尋に、声をかけてきたのは人材派遣会社の社長を名乗る人物。
破格の報酬のその仕事とは、挙式直前に逃げた花嫁の身代わりとして、式に出てほしいというもので……!?
瀬王 みかる[セオウ ミカル]
著・文・その他
ユウノ[ユウノ]
イラスト
内容説明
早世した有名女優の娘である真尋。わざと地味メイクを施し、母親そっくりの顔を変えて生きてきた。母とは違って引っ込み思案で、なるべく目立たないようにしたかったのだ。横浜で就職活動をしていた真尋に、声をかけてきたのは人材派遣会社の社長を名乗る人物。破格の報酬のその仕事とは、挙式直前に逃げた花嫁の身代わりとして、式に出てほしいというもので…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
64
実際は花嫁レンタルだけではなく、さまざまなサクラの派遣業。自己評価の低すぎる美貌の女性・真尋が、仕事を通して成長していく。メイクテクニックで違う顔に化けるというところが面白かった。似ているけれど違うコンプレックスを抱える灰谷とも進展があればいいな。2018/12/04
のんちゃん
33
急逝した美人女優の一人娘真尋25歳は、母そっくりの美貌だが、自己肯定感が低く、メイクで地味にしている。訳あって父とは疎遠。そんな彼女がこれまた訳あって会社を退職し、仕事を探しているとよろず派遣会社の社長に声をかけられ、花嫁代行を手始めに、その会社で仕事をする事になる。個性的な社長社員に囲まれて、真尋は徐々に自信を持てる様になる。いろいろと回収出来ていない事柄があり、シリーズになる予感。テレビドラマにもできそうだ。各配役を考えながら読むのも楽しいのでは。遅読の私が1日で読了の気軽に楽しめる作品だった。2020/06/17
よっち
30
早世した有名女優の娘として目立たぬようひっそり生きようとした鵜崎真尋25歳。セクハラに遭い会社を辞めた真尋が少し変わった人材派遣会社の社長杉埜と出会い、挙式直前に逃げた花嫁の身代わりを依頼される物語。自己評価は低いけどお節介でメイクで地味にも美人にもなれる真尋が、同僚の灰谷とも関わり合いつつこなしてゆく花嫁の身代わり、女子会のために見栄を張るOLの後輩役、亡くなった娘の代わりに両親と食べ歩きなど、登場人物たちのエピソードも交えながら進んでいく展開はなかなか良かったです。続編あるならまた読んでみたいですね。2018/12/10
陸抗
27
早世した女優の娘だからこその苦労を抱え、地味に生きてきた真尋。上司のセクハラに耐えかね仕事を辞め、就職活動中に出会った人材派遣会社の社長に誘われ、逃げた花嫁の代理をすることに。会社を利用する人々の抱える問題も様々で、亡くした娘の代わりはジーンとした。亡くなった真尋の母が向かった先とか、真尋の友人の彼氏のその後等、気になる案件も残ってるので、続きが出て欲しいな。2019/04/08
よっしー
24
タイトルが気になって読んだのですが…人材派遣レンタルのお話でした。花嫁レンタルは最初だけでしたが、色々な役柄を演じる中で日々成長していく真尋の成長は読みながら応援したくなりました。灰谷との関係も良かったので…個人的には続編があると嬉しいですね。にしても、こんな自由な会社、羨ましいです。2020/11/16
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- 味をたずねて 中公文庫