集英社オレンジ文庫<br> 下鴨アンティーク―アリスの宝箱

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集英社オレンジ文庫
下鴨アンティーク―アリスの宝箱

  • 白川 紺子【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 集英社(2018/05発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086801911
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

求愛の返事が聞けないまま婚約者を亡くしたと語る老人に出会った幸。「香水瓶を返して」と言う女性が訪れた日から、身辺に彼女の幻影を見るようになった春野。全6編収録。シリーズ最終巻。




白川 紺子[シラカワコウコ]
著・文・その他

井上 のきあ[イノウエノキア]
イラスト

内容説明

初夏を迎えた京都、下鴨。糺の森で、若いころ求婚の返事が聞けないまま婚約者を亡くした、と語る老人に出会った幸。(鴬の落し文)「香水瓶を返して」という女性が訪ねてきた日から、身辺に彼女の幻影を見るようになった春野。彼女の正体は…。(青時雨の客人)ほか、全六編収録。時代を超えて受け継がれる、古い物たち。そこに宿る想いを見届ける、シリーズ最終巻。

著者等紹介

白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SJW

266
今回は、良鷹の友人が残した幸や良鷹、慧、鹿乃、鹿乃の曾祖母などが主人公となる6つの短編からなるオムニバス。幸の霊感の強さは素晴らしく野々宮家に住むには最適なことが分かり、今後の活躍が期待できそうなので続編を希望。また鹿乃と慧の関係も順調であることも分かりほっとしたが、こちらも続編が出たら嬉しい。幸が良鷹に懐いて良鷹も幸を可愛がる様子が微笑ましく、良鷹、真帆、幸の仲睦まじさは今後の進展を期待してしまう。しかし鹿乃の曾祖母「鈴」の話は酷く同情してしまったが、困難を乗り越えての嫁入りのおかげで良鷹と(続く)2019/02/11

ひさか

181
2018年5月集英社オレンジ文庫刊。シリーズ8作目にして最終巻。鶯の落し文、青時雨の客人、額の花、白帝の匂い袋、一陽来復、山吹の面影の6つの連作短編。「宝箱」というタイトルにふさわしく、読み終わるのが惜しい程の作品。良鷹と幸のコンビが、素敵で、二人各々が、何かを護ろうとする姿勢は、心地良いです。季秋と鈴もこれからの展開が気にかかります。終わってしまうというのはとても残念で、寂しいです。神農さんの子虎柄というのを調べてみましたが、わかりませんでした。2018/06/28

れみ

179
シリーズ8作目。最終巻の今回は番外編なので、着物ではないけど、やっぱりいわくつきの品々が登場するお話が6つ。どのお話もそれぞれにぐっとくるところがあって良かったけど、鹿乃たちの高祖父母(祖母・芙二子の祖父母)の出会いのお話(白帝の匂い袋)と、ある家のお嬢様の持っていたブローチのお話(額の花)が特に好きだったかな。前の巻で良鷹と鹿乃に出会った幸が少しずつ野々宮家に馴染んできてるのが微笑ましい。この巻でこのシリーズとお別れなのは少し寂しいけど、良いお話と出会えて良かった。2018/06/28

カメ吉

150
番外編ということだったが内容的には本編以上に面白かった。野々宮家の昔話もあり良鷹や鹿乃の根底にあるものが感じられました。 ほのぼのとした後日譚もあり満足な作品でした。更なる続編が読みたくなった。これで最後となってほしくないシリーズなんで。2018/10/08

雷華

148
番外編のためか、今回は鹿乃と慧はあまり出ず、その周りやご先祖様の話中心でした。どの話も良かったのですが、個人的にはつけることができないブローチ視点の『額の花』と慧が聞いた鳴き声とちょっとした怪異の話『一陽来復』がお気に入りです。ご先祖やお兄ちゃんのネタでこの先もまだまだ続けれそうな気配があるのに…一応これで一区切りのようで…今回のフェアの購入者特典ウェブ短編も収録した続編…待ってます。2018/06/10

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