出版社内容情報
姉や妹と違い、地味な女子高生・環。唯一『普通』でないのは実家が神社で、大叔母の後を継ぎ巫女になること。御祭神の妻になる儀式のあと、不思議な夢を見た環の前に、御祭神・吉備津彦命が現れ……!?
内容説明
優秀な姉や美人な妹と違い、地味な女子高生・環。唯一普通と違うのは実家が神社で、大叔母の後を継ぎ巫女になること。祭りの日、御祭神の妻になる儀式を行ったあと、環は不思議な夢を見る。目覚めた環の前に現れたのは、夢に出てきた男そっくりな青年。彼こそ御祭神・浦彦で、環は彼の妻の魂を持つという。夢で見る過去や、まっすぐ愛を語る浦彦に戸惑う環だが…?何者でもない私の神様との恋の記憶。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
39
神社に生まれた環は女子高生巫女。頭脳明晰な姉と美人な妹に挟まれたモブ顔の環だが…。神同士の決戦?や吉備地方の歴史が描かれた壮大な物語ではあるものの、実質登場人物はモブ顔の環ひとりでは?他の登場人物はモブ状態なのでは?と思いつつ読了。こういう設定の話は好きです。2025/04/11
assam2005
24
実家の神社の跡を継ぎ、巫女となった女子高生・環。その儀式の最中に思いつきで舞った為に現れた御神祭・浦彦は環を「吾妹」と呼び、一時的とはいえ環の体の中に住まうことになる。恋愛モノと言うにはちょっと淡白なように思えた。だけど、「あなたが好きなのは私の中にいるあなたの元妻であり、私ではない」。今どきの女子はこういうことに引っかかる。…確かに。最後の決着の付け方が「え?!そっち?」ではありましたが、気持ちよく読了できました。2021/10/13
緑茶
17
代々神社の巫女をつとめる一家に生まれた環は、引き継ぎの夜、誤ってその土地の神、浦彦を呼び寄せてしまい、身体を持たない彼を自分のなかに入れることにする。浦彦が言うには、環は代々浦彦の妻となった女の魂が入っているとのこと。私の地域にも氏神様みたいなものはいるけど、こんな感じだったんでしょうか??w 前半部分は情景描写も丁寧だったのに、後半はちょっとゴリ押し感があったのが残念かも。だけどストーリーとか環の感情の変化とかはとても楽しく読めました☺︎school e libraryにて!2020/05/12
秀玉
15
読了者少ないのね。全編に渡る岡山弁(広島弁に似ている)女子がさく裂。「…言ったじゃろ」など女子の岡山弁の会話言葉が楽しい。吉備には何回か言ったことがある。由緒ある古い街道を思い出す。神社にまつわる話も面白かった。主人公の二人は仲良く暮らすと思うけど、最後、家に帰るのだけれど、吉備の神・浦彦を主人公女子の環の家に連れて行くと思うが、どんな騒動が待ち受けているのか、そのあたりも知りたい。この作家さんは初読みだが岡山県出身らしい。どうりで吉備の話と岡山弁が上手いはずだ。広島弁より岡山弁のほうが可愛いと思う私です2024/03/12
HANA
8
岡山を舞台に神様を身に宿すことになった女の子とその神様との恋愛話。最初の方は結構丁寧に色々な描写がされていただけに最後の展開がちょっともったいなかったような。話自体は面白かったけれど。あと方言と標準語が混ざっているような感じがしてちょっと気になった。2017/12/14
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