出版社内容情報
リチャード氏の宝石店でアルバイトを続ける大学生の正義。ある日、怪現象が起きるというエメラルドのネックレスが持ち込まれる。鑑定に乗り出したリチャードの眼は何を読み解くのか…!? 好評第2弾!
辻村 七子[ツジムラナナコ]
雪広 うたこ[ユキヒロウタコ]
内容説明
美貌の敏腕宝石商・リチャード氏の店でバイト中の正義。氏の鑑定眼はますます冴え渡り、日々厄介な謎が持ち込まれる。本日老舗バレエ団から依頼されたのは、死んだバレリーナの呪いがかかったエメラルドのネックレスの謎鑑定。リチャード氏がエメラルドから導き出す意外な真相と石に秘められた想いとは!?宝石に宿る人の心の謎を解き明かすジュエル・ミステリー!
著者等紹介
辻村七子[ツジムラナナコ]
神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン大賞受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももたろう
122
リチャードが正義に餌付けされてるぅ~。私もリチャードのお口に「あーん」てしたいな~。リチャードってホント苦労人なんだろうな…それで言葉で武装しているのかな。それでも隙のない理屈っぽい丁寧な言葉から出てくるやさしさにグッときました。鋭い観察眼はあるけどその人の良さもちゃーんとわかってる。もちろん正義のこともネ。「人は一人ひとりが宝石のようにかけがえのない存在」かー。宝石という「道」を極めた修行者の悟りのよう。リャードが「温かい無関心」なら正義は「アツイおせっかい(粗忽者)」かな。このコンビ最高です!大好き!2016/05/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
113
宝石商リチャード氏の謎鑑定その2。連作短編集。店主の扱い方もうまくなってきた?。でも結局先輩は善意か悪意かよく読み取れなかった・・・。2017/04/07
アン
97
シリーズ2作目。前作よりもリチャードと正義が打ち解けてきた感じ。ツンデレで超絶美形なのに甘味大王で正義にお菓子で釣られるところが可愛くてツボでした。今回も宝石が係わる事件と謎解きがテンポ良くて楽しかった。宝石に係わりを持った人間の弱さ、正義の正しい行動はそんな人達には眩しくて恥ずべき部分を浮き彫りにされて堪らないだろうな。でも、そんな真っすぐな正義に好感を持ちます。彼を正しいと言うリチャードの不器用な優しさも好きだな。続きも期待したいです。2016/10/17
青蓮
96
2作目も楽しく読みました。「戦うガーネット」に出てくる山本さんがまるで自分を見ているようでちょっといたたまれなかった。卑屈なのも必要以上に謙遜するのはあんまり気持ち良いことじゃないんだなぁと改めて知った次第です。正義は凄くいい子なんだけど、面白い具合に空回りしているのがミソ。それを上手くすくい上げてるのリチャードなのかな。「巡りあうオパール」では正義が思っている以上にリチャードは彼のことを認めてるというのが垣間見えて良かったです。2017/12/13
ううち
91
第2弾。宝石のウンチクも面白くてロイヤルミルクティーが飲みたくなるシリーズ。リチャードと正義のなんとも不思議な関係が良い。落ち込む正義の元ににさらりと現れるリチャードはカッコいいし、甘いものを食べるリチャードは可愛くてもだえる。プリンのレシピが知りたい。2017/10/09