出版社内容情報
桃木沙良は気付くと2年前に卒業した母校・蔵院高校の校庭に寝ていた。校内放送に促され教室に辿り着くと、兎のキグルミを着た何者かにクラスメイトが襲われていて!? 学園サバイバル・パニック・ホラー!
内容説明
成人式前夜。大学生の桃木沙良は、電車に乗っていたはずが、ふと気付くと母校・蔵院高校の校庭にいた。そして沙良と同じように集められた、かつての一年Ａ組の元クラスメイトたちは、ウサギのキグルミを着た何者かに次々と惨殺されていき…。鎖された学園で繰り返される、悪夢のような惨劇。容赦のない裏切り。その裏に潜む真相とは！？学園サバイバル・ホラー！
著者等紹介
木崎菜菜恵［キザキナナエ］
『十色トリック』で２００６年度ノベル大賞佳作受賞。『空色のイシュラやさしい獣と月のない国』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
349
キャラも展開も全てがテンプレートで意外性はなく、むしろ弱点は色々あるのだが、この手のストーリーが好物な読者ならばある程度読めてしまうのがこういう物語のいいところ。なぜキスウサがここまで強烈なアイコンになったのかの説明が無い事や、主人公が部外者にも関わらず学校に閉じ込められた説明が少し苦しい事や、美貌の悪女や、やたら戦闘力高くて普段はワルだけど実はいい奴で妙に主人公に協力的だぜなキャラは既視感ものすごいが、ある意味ここら辺は様式美だと割り切って、ちょっと根暗なストレス解消のつもりで読めば良いのかも。2017/11/01
ゆかーん
61
ウサギが表紙なので、手に取ってみたのですが…タイトル通りの酷い殺戮小説でした。ウサギ好きにはとてもお勧めできない内容です。クラスメイトが容赦なく切り殺されてゆくので、グロテスクなものが好きな人には喜ばれることと思います…。前に深夜アニメでやっていた「ダンガンロンパ」に内容が似ているような…。ウサギのゆるキャラを「モノクマ」に置き換えて読むと、ウサギの声が大山のぶ代さんに聞こえてくることでしょう(笑)2016/01/07
うまる
33
一年A組の元クラスメイト VS ウサギのキグルミ のサバイバルホラー。この手の話が好きなので楽しく読みましたが、ホラー初心者向けかな。主人公が優遇されすぎで、全体的に緊張感がなかったため、あまり怖くなかったです。弓道場のシーンは面白かったので、こういうのを各キャラもうちょっと広げて欲しかったです。原因に関係ない人より、酷い事をした人の方がアッサリ退場していくのもちょっと残念。それなりの人数が居る話にしては、キャラの区別が付いて読み易かったのは良かったと思います。2020/08/08
キャプテン
33
★★☆☆☆「ひとりでかってに＜14のヒント＞フェア」第4ヒント。14のヒントを全て繋げて考える。これ重要◆◆いやあ、こんなこともなければ、最近はめったに手に取らない類の本。学園×殺人モンスターのサバイバル系ホラー。学園っていっても、元・生徒の話なんだけども。よくある類の話であんまりひねりないなあ、と読んでたし、大多数の人もそういう感想になるだろうけど、女性キャラの黒いところを描くのはちょっと上手。でもなんかグロの描き方がマンガっぽすぎて、逆に怖くない。クケケ…！と笑うモンスターの見た目がウサギ、怖くない。2019/07/07
Yu。
31
夢かうつつか幻か。。。高校一年次に過ごした我が教室に突如引き寄せられた級友達を次々と血祭りにあげていく可愛い姿の悪魔にスポットを当てつつ、封じられていた当時のクラス内での酷いカースト制が徐々に明るみになっていくというグロくて切なく憎々しい学園サバイバル呪術ホラー。…まあいろいろあるけど何が一番怖いって、いまの今まで親友だと思っていた人物から受ける突然の突き落としの台詞…。2016/04/22
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