出版社内容情報
十八年前、伯爵子息が公爵令嬢に一方的に突きつけた婚約破棄。
その末に生まれた不義の娘アビゲイルは、生まれた時から存在を疎まれ、使用人同然の暮らしをしていた。
ある日、伯爵家再興を願う伯母の企みで、アビゲイルはかつて両親が不義理を働いた公爵家へ一人赴くことになってしまう。
突き刺すような視線の中、彼女は両親の罪を詫びるのだった。
公爵令嬢の弟で今は当主となっていたクラウスは、ある思惑からアビゲイルを己の婚約者として迎え入れる。
十八年前のいびつな婚約とその破棄の真実。
不器用な二人は距離を縮めながら、思いもよらぬ真相に迫っていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
4
無謀なロマンスの成れの果て、と思いきや二転三転。正直埒外の存在よりも人間の権力や欲望方面の話であって欲しかったのも本音。まあその場合間違いなく一冊では終わらないので致し方なし。この展開ですら最後はちょっと駆け足気味ですからね。まあそれでも王道的なシンデレラストーリーであることには違いなく。悪くない。2024/07/24
あきら
2
電子書籍。設定として面白いと思って購入したのですが、色々な点が気になって結果的に残念なお話。設定は面白そうだったのよ、設定は。だけど、ヒロイン、といっても世間的にはザマアされる方のカップルの娘、の圧倒的な自己評価の低さ。虐待の結果なんだけど、その虐待を行ってきた両親も実は被害者だった!って言われても。しかも、された方の令嬢、今は王妃が実は悪魔に?実は能力者で?実はナント!が多すぎて設定過多。どんでん返しを狙ってたのかもしれないけど、少し整理してください。主体のラブ話が設定においてかれてますが。2024/10/01