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出版社内容情報
ジャンヌ・ダルクとモンモランシの死を代償に、ついにフランス王国とブルゴーニュ公国は和平条約の締結を果たした。だがモンモランシに成り代わり、ジル・ド・レとしてホムンクルスの研究を続けるラ・トレムイユは、完成までの時間を稼がんと、さらなる内乱を引き起こす。一方、キリスト教勢力とイスラーム勢力がせめぎ合う東ヨーロッパでは、ワラキア公の座に就いたヴラド三世の前に謎の二人の美女が現れて……。
春日 みかげ[カスガ ミカゲ]
著・文・その他
メロントマリ[メロントマリ]
イラスト
内容説明
ジャンヌ・ダルクとモンモランシの死を代償に、ついにフランス王国とブルゴーニュ公国は和平条約の締結を果たした。これにより王位継承権をめぐるフランス王国とイングランドの戦いも収束に向かうが、モンモランシに成り代わり、ジル・ド・レとしてホムンクルスの研究を続けていたラ・トレムイユは、完成までの時間を稼ぐため、さらなる内乱を引き起こそうとする。一方、キリスト教勢力とイスラーム勢力がせめぎ合う東ヨーロッパでは、ワラキア公ヴラド三世の前に謎の二人の美女が現れて…。混沌の百年戦争を描き尽くす歴史戦記+能力バトル+伝奇ファンタジーの三位一体巨編、ジャンヌ編堂々完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
9
フランスとブルゴーニュが和平を結ぶも、更なる内乱が巻き起こり、ヴラド三世の前に謎の美女が現れる最終巻。―――愛は巡る、只一人を救い出す為に。時代が流転し、容赦のない波が訪れ、幾多の命が散る今巻。 誰もが等しく傷つき、その命を散らす。執念と夢、理性が巡り、悲しい戦いの中、女は愛する男を救う為、文字通り最大の錬金術を発動させ、世界を再誕させる。圧倒的なスケールと熱さで一気に駆け抜ける巻であり、哀しい結末しかなかった彼等に救いが待っている、万感の思いが巡る巻である。いつか、会えると信じて。 うん、面白かった。2018/11/25
HANA
6
最終巻。最後までしっかりとした内容で面白かった。結末としてもなかなか良い感じにまとまっていてホッとする。シリーズ通して面白かった。2019/02/07
FFLJAPANter
4
遠大で豪奢な「ユリシーズ」構想の片鱗が見える最終巻。歴史上の人物の「運命・使命」に向き合う春日みかげの作風が、オカルト要素と結び付き大爆発を起こしている。人物が使命を終えても歴史は続いていく……ライトノベルというフォーマットで扱いにくそうな題材を妥協抜きに書き切っている。試み自体は素晴らしい。春日みかげ以外に扱えそうな作家がいないのが非常に惜しい。あまりにもジャンル間の結合が荒削りで、突っ込み所も満載、一口に傑作とは言いがたい。しかし私はこの作品を忘れることはないだろう、ありがとう春日みかげ先生……2024/12/27
くろう
2
最終巻。聖女ジャンヌとモンモランシの死を代償に、三人の少女達は結束を固め、終わりの見えなかった百年戦争にもついに終わりが・・・。西ヨーロッパと東ヨーロッパのパートに分かれて尚ジャンヌを救うために奔走する魔王とその従者。次々とあの頃の仲間が地上から去っていき、それでも止まることは出来ず。彼が最期に下した選択と、成長した女神がもたらした結末・・・。温かなアムールに包まれて、かつての仲間たちが欠けることなく、再会を果たし・・・。5巻の最後でもう救いは無いと思ったけれど、こんな風に終わるとは・・・。面白かった。2019/02/26