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出版社内容情報
『草食』が卑しいものとされる世界。人々の食は狩りのみで支えられていたが、男手をなくしたモウノ村は、『草食』を受け入れざるを得ない事態に。現代人アズマ・キョウイチロウを召喚し、『草食』生活を伝授してもらう!?
ゆうき りん[ユウキリン]
ファルまろ[ファルマロ]
内容説明
『草食』が卑しいものとされている世界。人々の食は狩りのみで支えられていた。疫病や狩りの事故で男手をなくしたモウノ村は、最後の頼みの綱であった冒険者アレイまでもが竜の呪いを受けて狩猟が出来なくなり、窮地に追い込まれる。いよいよ、『草食』を受け入れなくてはならない事態に、アレイは竜の召喚珠を使い、村の救世主となる男“アズマ・キョウイチロウ”を召喚して、『草食』生活を伝授してもらうことを提案する!はたして異世界人のお腹は『草食』で満たされるのか!?パンをこね、コメを育て、麺を打ち、野菜を育てる―のんびりファーム&ベジタブルライフ・ストーリー開墾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
37
草食が卑しいとされる異世界に召喚された青年アズマが、飢えに苦しむ村に野菜や果物を使った料理とそれらを育て収穫する農業という概念で革命を起こす異世界グルメ譚。小麦を粉に挽いてパンやケーキに、狩った獲物と収穫した野菜をチキンサンドや肉巻き茄子に等、最初は草を食す事に嫌悪を感じていた村民達が野菜や果物の瑞々しい美味さや甘さに虜になっていく姿が面白く、口元を紫色に濡らしながらブルーベリー摘みに夢中になる少女達が可愛らしい。農家として一人前になっていく子供達と、彼らに料理を教えるのが楽しくて仕方ないアズマが良かった2019/06/23
たこやき
16
すごく評価に困る作品。草食(植物を食べること)はタブーとされる世界で困窮した村の人々は、草食の方法を学ぶため、その技術に精通した異世界人のアズマを召喚する。現代社会の技術を伝授し、植物を育て料理して食す。実際、読んでいて腹が減るのは確か(笑) ただアズマの正体は? とか、なぜ草食が禁忌なのか? とかは一切語られないし、ひっそりとやっていることがバレそうになって、みたいなドキドキ感もあまりない(一応、バレそうになることはあるがアッサリ回避) うまそうだけど、設定とかはよくわからなかった、というのが素直な感想2017/02/22
真白優樹
11
草食が卑しいとされる世界で、肉を手に入れられなくなった村が現代日本の青年から農業を学ぶ物語。皆様、野菜はお好きですか? 読んでいるだけでお腹が減る、野菜がとても美味しそう、よし明日は野菜を食べよう(錯乱もとい本心)。つまりはそんな作品である。野生に揃っている野菜を収穫して料理して皆で食べる、そんなお話なのである。皆の笑顔が溢れ子供達の声が溢れ、ある男の覚悟があるのである。そして野菜が溢れお腹を鳴らす料理が溢れているのである。これぞ新しい飯テロ小説なのである。次はどんな料理が来るのか。 次巻も楽しみである。2016/09/23
シュエパイ
9
おぉ・・・またなんとも変わった宗教観世界でのお料理無双系ですのー。帯にある通り、若干ダッシュ村方面のイメージを醸し出しつつ、今回特に明かされなかった『あの宗教観』の理由など明らかになって、宗教観とどう戦いor折り合いをつけていくか、って先の展開が気になるかも?あと、この無双型異世界人さん、名前こそどっちの料理ショーですが、実際にはあきおさんのイメージなんだろうかなぁ・・・?2016/09/26
へへろ~本舗
8
その世界は草(植物・穀物)を食べる者は卑しいものとされる世界であった。が、肉が取れなくなり村は餓死の道を辿るしかないところまで行ったところで生きるために「草」を食べる決心をし異世界から召喚したアズマに農業と料理を習うこととなった。アズマがなんでもできてすごい。そしてちゃんと異世界の生態のことも考えている。異世界ダッシュ村物語。2016/09/26