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出版社内容情報
『アイドルのいうことは絶対!』。アイドルが支配する街、沖津区のとある学生寮で、新たなアイドルグループが誕生。その名は『メロリリ』! 音が図形に見える主人公「ナズマ」はそのマネージャーになるが…?
石川 博品[イシカワヒロシ]
POO[プー]
内容説明
東京都沖津区―国民的アイドルグループ・LEDに叛旗をひるがえした女子高生アイドルたちがしのぎを削る街。高校入学に合わせて学生寮に入った「吉貞摩真」はそこが沖津区アイドルたちの根拠地であることを知る。しかし彼にはアイドルを好きになれない理由があった。一方、同じ寮で暮らす「尾張下火」は学校一の美少女「飽浦グンダリアーシャ明奈」に誘われ、アイドルグループを結成する。しかし彼女にはアイドルにまつわる暗い過去があった。言葉にできない二人の秘密が交錯するとき、アイドルの持つ真の力が明らかになる。メロディアスでリリカルなアイドル・熱血ラブコメディ、登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
42
国民的アイドルグループ・LEDに反旗を翻す女子高生アイドル達のいる場所東京都沖津区を舞台にした青春アイドル物語。爽やかでしんみりとした青春の一瞬の輝きを描いた、最高にクールでイカした作品ですな。少女たちが見せる様々な素顔やステージで見せるキラキラした姿はとても可愛らしくて、完全に心をヤられちゃいました。攻めの姿勢を忘れないライブシーンは圧巻です。ナズマ視点から見るアコと、アコ視点から見たアコで物語の印象がガラリと変わるところや台詞回しも最高に好きやで。イラストも非常に良かったし、買って損なしな1冊でした。2016/07/23
METHIE
38
音楽を「聴く」事が出来ずに色や形で見てしまう少年とアイドルと言うものに辛い過去を持っている少女がロコドルのメッカで出会う時物語が始まる。 前半までは「後宮楽園球場」の様な衝撃はなく手堅くまとまっているだけかなと思ったらグンダリーシャの妹の誕生日ライブで感動してしまいました。 またクライマックスのライブあたりは確かにネルリの演劇話にも似たクライマックス感でヒロイン下火の過去に久しぶりに泣いてしまいました。 それでいて要所要所で笑わせてくれるギャグを入れてくれる。 間違いなく石川博品は不世出の天才だと思う。2016/08/26
ヱロ本Gメン
28
面白かった!相変わらずの博品節、侘び寂びラノベを堪能。『四人制姉妹百合物帳』のアイドル版といったキャッキャウフフにヨダレ。アーシャがいい、アーシャの尻がいい!アコの独白もいいリズム。高速音弾に挟まるポエトリーリーディングな詩のボクシング的。ナズマと国速のやりとりも腐臭漂ういい感じ。しかし何と言っても音楽ネタ小説としての出来が素晴らしい。メロリリや世界゜、そして双生にダイダイ。どれも魅力的な映像が浮かぶ。「ワールドフェイマス」は素敵な歌詞だし。最後に一番笑ったのはバビルサ=かしゆか?www続編熱烈歓迎!2016/07/22
Bellzerica
24
☆☆☆☆ 4.0/5.0 - 「「苦しくて、疲れて、報われなくて、お金にもならない。 履歴書に書けなくて、誰もがいつか卒業して、忘れていく場所」 アイドルが暮らす街、そして寮に投げ込まれた主人公が彼女らと共にアイドルを目指すという王道ストーリー。なのだが、石川先生の巧みな描写で単純なプロット以上の感動を生み出してる感じを受けました。定番のライブシーンの熱量の伝わり方も素晴らしいし、腹黒(?)ヒロインのキャラ造形もかなり良かったですねw これはぜひとも続きを読みたい。2016/07/26
サケ太
22
良い!とっても良い!ある理由から周囲に馴染めなかった新入生ナズマが入ったのはアイドルが支配する学生寮。そこで出会った暗い過去を持つ少女アコ。美少女アーシャとアコを、親友国速とともに支えてアイドルに!キャラ同会話が非常に面白い(中でもアコの心の声)。少年少女の葛藤。過去。夢。これから。サクサク進む、良い青春小説でした。2016/08/01