集英社スーパーダッシュ文庫 宅配コンバット学園

軽井沢 洋一【著】

集英社（2010/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 254p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086305877
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

戦場の女子高生たちに届く宅配便の中身は!?
政府の実験により過去の戦場に送り込まれた女子高生天童春菜とその仲間たち…。死と隣り合わせの絶望の中、唯一の希望は念じた物を届けてくれる宅配便だった!!

内容説明

退屈な日常を生きる主人公・天童春菜ら７人の高校生たち。突如、政府の“実験”として彼らが過去の戦場に送り込まれることになった。平和ボケが抜けない仲間たちに苛立ちながらも、生きる意味を考える春奈。死と隣り合わせの中、唯一、許された希望は、彼らが“欲しい”と念じたものを届けてくれる“宅配便”だった…。

著者等紹介

軽井沢洋一［カルイザワヨウイチ］
『宅配コンバット学園』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KUWAGATA]

なるほど、これは確かに地雷だ。超ド級の地雷だ。けれどなんだろう、決して嫌いじゃないと感じるオレがいる。文もキャラも設定もストーリーも、何もかもが滅茶苦茶なのに、溢れんばかりのパワーが感じられて、それがどういうわけだかオレの頬をニヤリと歪ませるのだ。少なくとも一部の作者の自己満足俺SUGEEEEEE系の作品に比べて、ある種の突き抜けた爽快さがある。投稿ではなく持ち込みという、作者のバイタリティに通じるものだろうか。確かに酷い、伝説級の地雷だ。けれど読んでて楽しかったのは紛れのない事実。この本は家宝にする。

2013/02/14

[524]

☆0　【SAN値!ピンチ!】高校生たちが夏休みに特殊訓練を受けて任務を果たすコンバットコメディ。すごい。これは読まなきゃ損。自分が作品を評価するうえで減点対象となる要素がこれでもかと盛り込まれている上に作品としてのタブーも犯している。突っ込みどころしかなく、読み進めるたびに正気度がガリガリ削られていく。これを読めば現代のコメディラノベがどれだけ洗練されているか実感できる。この作品が存在していること自体が作中のどんなギャグよりも面白い。笑い飛ばしながら最低評価をつけさせてもらう。【お気に入りキャラ：なし】

2014/05/13

[サイバーパンツ]

「現代日本の高校生たちが、1943年のユーゴスラビアにタイムスリップ。そこで彼らは、最先端科学兵器を用い、ナチス・ドイツおよびクロアチア軍を相手に、チトー率いるパルチザン軍と共闘する」というアイデア自体は良い。上手いこと調理すれば、面白い硬派ラノベになりそうだ。が、本書はプロットのまま出版したんじゃないかってくらい、やっつけで書かれているために、このアイデアが活きてこない。勢いで出版せず、もっと話を練れば、佳作になっただろうに、もったいない。

2016/08/18

[サエズリ割津]

色んなところで地雷とされていたので逆に興味を持って一読。脳内お花畑高校生の7人組がたった100万円という端金で旧ユーゴスラビアの戦争に参加することになる話。訓練に参加する２章まではなんとか正気を保てるけど、特別任務の話である３章からはこれでもかというくらいの超展開で頭が痛くなった。ツッコミ所が多すぎてツッコミが億劫になるレベル。無駄に多い登場人物に尺的に回収不可能な伏線にタイトル詐欺とやりたい放題。地雷ラノベの代表的作品として是非後世に語り継がれていってほしい(被害者が増えてほしいだけ)。

2016/02/21

[王蠱]

小説書く上でたまに言われる「これだけはやっちゃいけない」とされるアレを思い切りやってくれやがった。ある意味恐ろしい子だわこの作者・・・全体としては設定的なことだったり考慮しても相当に軽い作品で時間がなく流し読みになってしまったが大方以上は理解。確かに「良い意味で酷い」作品ではあるけれどそこまで話題になるほどかなぁ？と思ってしまったりしたのでいつかちゃんと再読したい

2014/02/22