集英社スーパーダッシュ文庫<br> 二年四組交換日記―腐ったリンゴはくさらない

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集英社スーパーダッシュ文庫
二年四組交換日記―腐ったリンゴはくさらない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086305730
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

私立伯東高校。問題児ばかりで構成されたクラス、それが二年四組だ。クラスのボスである委員長は強権を発動し「皆の心をひとつにする」ために交換日記を開始する。日記は誰が書いているのかわからないようにされ、登場するクラスメイトも属性に基づく異名や派閥で表現される。日記には予想外の事件や恋が描かれて…?第9回SD小説新人賞佳作受賞作。

著者等紹介

朝田雅康[アサダマサヤス]
第9回SD小説新人賞佳作受賞。福島県出身、在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹花 樒 - Shikimi Takehana

19
パズル感覚の楽しい学園小説。口絵のクラス名簿をカッターで切り取って、ペンを持ってガリガリ空欄を埋めていく遊びがこれがなかなかに楽しかった。クラス内の派閥からさらに細分化された交友関係へと切り込んでいき、大まかな群がみえてきて最後に氏名の組み合わせが確定する楽しさはなかなかなもの。パズル自体の難易度は平易に設定されているが、35人の人間の思惑と行動の線が織り重なり合うテクストの編み物はライトノベルの水準でみると非常に高度。物語は平坦だが、よく練られていて面白い。恋する高校生たちの奔走が楽しい青春小説でした。2010/11/11

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

13
読みながらクラス名簿の氏名を埋めていくというパズル感覚なアイデアがとても良かった。 個人的にお気に入りの一冊で、単純に個性的な問題児たちが巻き起こすドタバタ劇の顛末を楽しむこともできるし、いろんな要素が楽しめる。 朝田先生、2作目出さないかなぁ・・・。

星野流人

12
この作品の魅力は、なんといってもパズル要素であろう。二年四組に在籍する、問題児ばかりの生徒35名を、その異名と交換日記内に出てくる手がかりを頼りにして本名を探るのである。といっても普通に読んでいればなんとなくは分かる程度の難易度のため、気を張る必要もない。 パズル的要素も良いが、やはり重要なのはストーリーであろう。こちらも申し分ない。個性的かつ背景もしっかりしている35人の生徒が勝手気ままに動きまくった結果、とんでもない事態へと発展してしまう。2011/09/03

亮人

12
1クラスの全員のニックネームだけ与えられていて、本名は読者自身がパズル的に解き明かしながら読むというのは、面白い試み。パズルが巧妙に組み立てられており、新人賞とは思えない。ただ、最後の黒塗りが誰か分からなかったので、悔しい!!!2010/10/28

サエズリ割津

10
面白かった。問題児ばかりが集められたクラスで強い権力を持つ委員長の発案でクラスの親睦を深めるため始まった交換日記。それに描かれる人間模様の話。交換日記上では匿名でストーリーが進むので一種の名前当てゲームにもなっていて誰が誰かを解き明かしていくのも楽しい。町の不良から始まる事件のスケールが徐々に大きくなっていき、最終的には、ロシアの諜報機関の内紛まで巻き込まれる展開も面白かった。裏ボスの強さが反則的だった。イラストも話によくマッチしていてよかった。2016/02/09

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