集英社スーパーダッシュ文庫 ベン・トー―サバの味噌煮２９０円

アサウラ【著】

集英社（2008/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 291p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086304054
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

ビンボー高校生・佐藤洋はある日ふらりと入ったスーパーで、半額になった弁当を見つける。それに手を伸ばした瞬間、彼は嵐のような「何か」に巻き込まれ、気づいた時には床に倒れていた。そこは半額弁当をめぐり熾烈なバトルロワイヤルが繰り広げられる戦場だったのだ！その不可思議な戦いに魅せられた佐藤は、そこに居合わせていた同級生・白粉花とともに半額弁当の奪取を試みるが、突如現れた美女、「氷結の魔女」に完膚なきまでに叩きのめされる。そして、その美女が佐藤に告げた言葉は…。第５回大賞作家の新境地、庶民派学園シリアス・ギャグアクション、開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海猫]

バカネタを熱く真剣に描いている姿勢と暴走する語り口が見事にマッチしている。勢いで読ませるタイプの作品とは思うが書き手はちゃんと抑制をしているのでバランスよく仕上がっている。ただ思ったよりアクション場面が少なめで更なる活劇は続刊に期待というところか。香港あたりで映画化されれば面白そうだ。秋から放送のTVアニメも見てみたい。

2011/08/05

[θ(シータ)]

「誰しもに負けると思われている勝負を覆す。それが……楽しいんだよ」熱い…!!熱すぎる…!!半額弁当を誰よりも早く獲る。ただ、それだけなのにまさかこんなに熱くなるなんて、アサウラ先生…恐るべし！！タイトルのベン・トーからあるにして特に弁当の描写は思わず涎が口から滴り落ちそうなぐらいに上手く(美味く)描写されていたと思うね。もちろん、戦闘もコメディなのかと疑うぐらい力が入ってた。時々、出て来る石岡君と内本君は色々とドンマイ。お気に入りキャラは白梅さん。え、Mじゃないからね！？バイバイ星４つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】

2016/03/10

[まりも]

半額弁当を手に入れる為に闘う飢えた狼たちの姿を描いた物語。アニメ化した際に買って、そのまま積んでいた本でしたが超面白かったです。狼たちは友であると同時にライバルっていうのが王道突っ走ってる感じがして良いですね。やってる事はスゴくバカバカしいのに、それをバカにする事が出来ない。佐藤の切実な財布事情、如何なる時も矜持を忘れない狼たちの誇りがある事でユーモアと熱量の両方を兼ね備えた素晴らしい作品に仕上がったんだと思います。そして作者さんの食描写が飯テロすぎて腹が減る。次巻も楽しみです。

2015/12/08

[海月]

これ普通に面白いやん！最近知ってアサウラ氏の過去作品。半額弁当をかけていろんな人たちが本気で戦ってゲットをするアクション系ラノベ…なのだが随所にボキャブラリーがありコメディです。コメディを読みつつ熱いバトル…なのに求めるのは半額弁当ってもう楽しすぎるんですわ☆題材もいいし読みやすいし過去作なので中古で買えば安い！（なかなか打ってないけど）。 いやー何事にも本気をかけるからこそ面白いし価値のあるものに変わるんだろうね☆楽しかったです！

2022/11/10

[Yobata]

常時金欠の佐藤洋はスーパーで見つけた半額弁当と買おうとすると…気づけば床に倒れていてその瞬間の記憶がなかった。そこで何が起こったのか確認するため、そこで出会った少女･白粉花と再びスーパーに行くと、そこには半額弁当を求め繰り広げられる“狼”と呼ばれる誇り高き者の戦場だった…。そのスーパーでトップに君臨する｢氷結の魔女｣と呼ばれ、同じ高校の先輩でもあった槍水仙に導かれ、HP同好会に入会し、半額弁当争奪戦の嵐の中に突き進む、庶民派学園シリアス･ギャグアクション。もう発想がすごいw半額弁当を必死になって取り合う→

2012/04/03