出版社内容情報
ヴェネチア国際への前哨戦である全日本クラシックグランプリに挑んだ鯛子。そこには10年に1人の逸材と囁かれる17歳の天才少女・小泉レナがいた。年齢でも知名度でも不利な鯛子だが、精一杯自分の踊りに集中する─。伝統や権威を重んじる雰囲気の中で出された予想外の結果とは?
槇村 さとる[マキムラサトル]
感想・レビュー
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マッピー
11
全日本クラシックグランプリで優勝しないとヴェネツィア国際コンクールに出場することはできない。そんな時、10年に一度の逸材と言われる天才少女・小泉レナが鯛子の前に立つ。音楽を体現し、正確なバレエの技術を持つ彼女に鯛子は心から魅せられる。しかしコンクールの裏側には、不正のにおいが…。大人の事情はさておき、ダンサーたちは全力を尽くし、フェアに審査されることを待つのみだ。鯛子とレナ、1対1で再審査が行われる。鯛子と出会った人たちはみな、本当の自分を見つめなおすことになる。そしてレナも。2018/12/23