出版社内容情報
中国棋院を親善訪問した伊角は、棋士達の若さと強さとレベルの高さに驚き、単身中国で修業を続ける決断をする。一方、佐為を失ったヒカルは、周囲の心配をよそに、公式戦を欠席し続け、誰とも碁を打たず無為の日々をすごす。そしてまた夏がきて、プロ試験のために帰国した伊角は、ヒカルの家を訪ねる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
13
佐為がいた。どこにもいなかった佐為が。俺が向かう盤の上に、俺が打つその碁の中にこっそり隠れてた。お前に会うただ一つの方法は打つことだったんだ。佐為、おれ、打ってもいいかな——2012/06/16
yk
7
そう、このヒカルの碁の中に佐為を見るというところが泣ける。ほんと泣ける。2022/02/14
てん
5
通勤電車で読んでいて、ヒカルの夢に佐為が現れたところで涙がこぼれそうになり困りました。ヒカルの成長、塔屋アキラとの対局、伊角さんの精神的成長など読みどころたくさんの巻でした。2012/07/10
Gamemaker_K
4
ヒカルにとって重要な対局が2局収められている。ヒカルが、いなくなった佐為を見つける伊角との1局。塔矢アキラが、その「ヒカルが見つけた佐為」を見つける1局。どちらも、激しく美しく。そして、佐為が夢の中に現れるところは、多分ヒカルの碁のクライマックスシーンだ、な。嬉しそうなヒカルを見て、またおじさんの胸は熱くなるのでありました。2015/03/12
しらたき
3
自分の碁の中に佐為を見つけ先に進むことができるようになったヒカル。アキラが佐為を見つけたシーンは何回みても好きです。2012/11/02