感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しの
10
谷川史子の傑作短編集。表題作は魚屋の看板息子と魚が嫌いな女の子の初々しい恋のお話。今の感覚だと高校生で付き合う段階で相手のおうちのことまで考えないけど、この作品では慎一はなみちゃんと結婚して家業を継ぎたいとまで考えている。《乙女のテーマ》文香の話でも自分たちの気持ち以上に家のつながりを考えている。制約が多い時代だからこそ一層、その想いが、恋心が愛おしく思える。特に胸に沁みたのはやはり《緑の頃わたしたちは》。恋愛がエンタメとして消費されるなか、改めて”好き”という少女漫画の根源的な気持ちに触れた気がする。2016/07/11
小梅さん。
8
おぼろげに覚えていたぐんちゃんのお話に再会できて嬉しい。 ああいう悩みって、思春期って感じで可愛いわ♪ ケーハクっぽい男の子とファザコン気味の女の子。 パパはちょっと寂しいかしら(笑) 最後に収録の話は、胸が痛くなる。 でも、大丈夫な感じが優しくていい。2019/03/27
ひかる
6
「早春に降る雪」のラスト近くのモノローグが好きです。切ないオチの「緑の頃わたしたちは」も好きです。2015/02/24
縞子
4
一人で谷川史子祭開催中です^m^昔々から大好きですが、今になってもう一度読んでも色あせません。かわいくて、キュンキュンします。2013/10/09
雅
4
せつない。号泣。2013/04/13