感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
183
オカルトてんこ盛りの和風ホラー。太古の生命から続く禍々しい妖怪たちと日本各地に伝承される神話民話を巧みに結び付けて怖い世界観を作り上げた。タイトルにはハンターとあるがヒロイックに悪を倒す話はなく、ほとんどの場合助けを求める人を救う事すらできない。ラヴクラフトの日本版のようでもある。2021/03/25
kei-zu
33
本当に久しぶりの再読。 今は無き渋谷文化会館の映画館で「妖怪ハンター ヒルコ」を友達と観に行ったことをことを思い出します。 堂々たる「大嘘」がとても楽しい。2021/03/12
あーびん
27
ヒルコさま！ぐろうりやのぜずさま！あんとく様！もう絵もストーリーも禍々しすぎて最高。異形の神はいともたやすく人智を越えた存在であるのがよい。「ねぇ稗田先生って沢田研二にちょっと似てない？」というセリフで思い出したが、昔塚本晋也の映画化があったなぁ～観てないけど当時すごくグロいイメージがあったからそのせいで余計に諸星大二郎作品に近づけなかった。今となってはモウレツに観たい。2020/12/09
アズル
22
表紙の稗田は目力が強いですが、初登場時はそれほど眼光が強くないですね。稗田は沢田研二に似ているとのこと。「太陽を盗んだ男」の頃のジュリーで実写希望です。2016/08/16
のれん
18
諸星大二郎の代表シリーズ。 一目で注目を惹くタッチにホラー演出。楳図かずおや伊藤潤二といった現役で活躍するホラー漫画の大家の一人でありつつ、その本質は民俗文化にある信仰や伝説の恐怖である特異性が魅力だ。 『生命の木』『海竜祭の夜』『闇の客人』『蟻地獄』が個人的なお気に入りで、どれも現代人の近代的な奢り、理解できなくなった伝説のおかしさの対比が常に描かれる。 考古学エンタメというだけでなく、日本人の災害も人災も同時に奉る畏れへの感情を演出している。 神も怪物も全て敬うのだ。どちらも私たちを殺すのだから。2020/11/22
