内容説明
一年半前、四国を襲った謎の大停電―それと時を同じくするように、日本各地に奇妙な症候群が発生し始めた。どうやら、コンピュータが関係した病のようなのだが、その患者は増えるばかり。いったい何が…。―戦国時代に端を発し、長野・松本で我々の前に姿を現した壮大な物語。各地にちらばるその関係者の運命を巻き込んで、巨きな輪が回り始めた。いよいよ、舞台は全国へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
13
今まで登場してきた人々の再登場と彼らに永い時間を生き続けてきた高耶さんと直江が与えてきたものの大きさに絶えることなき縁を感じました。ひたすらに遠いな・・・・。自分の思いを叶えて人として生きることと生き物としてまだ、生きたいと願う本能のぶつかり合いはとても苦しくも手放したくない。敵対するものはとことん、狡猾で容赦がない人の習性を利用する織田の発言、使われた比喩の意味、もしかしたら人ではなく、神々の恨みのために行われたかもしれない闇戦国の今後に目の前が真っ暗になりそうです。2012/03/14
枯伍
12
四国大転換から一年半。「死に物の島」となってしまった四国と、日本全国で闇戦国が悪化していることを描く。懐かしい面々がいっぱい出てきたよ。矢崎って何気に登場回数多い。織田から解放され比叡山で明智に保護されていた綾子は、兵頭と出会い四国行きを決意する。直高の修羅場に巻き込まれる楢崎が不憫。神域に降る金色の雨、消えた赤鯨衆の仲間、熊野からやってきた謎の男、復活した斯波こと信長。暴悪な譲も覚醒。御屋形様出番これだけ?と残念に思いながら、次巻熊野編開幕。2018/01/31
波璃子
10
ついに日本中を、生き人を巻き込み始めてしまった《闇戦国》。しっかり、最後まで見届けます。《今空海》となった高耶の神々しさ、、、2018/07/19
香
5
突然綾子が京都で出歩いててびっくりしました。巻間違えたのかと思った。兵藤は相変わらず気持ち悪いな…。高耶が登場するまでが長くてやきもき。登場したと思ったら坊さんに?裏四国成立から時がたってなんかいろいろあったんだね。赤鯨衆も大きく変化して事情がわかってきて、直江さんの悲しみにも同情したところで突然の高耶へのご無体には楢崎と一緒にギョエー!な気持ちに。人前で何しとんじゃアンタ…と引いてしまいました。でも更なるギョエーは譲。こわー。いろいろと転換があって別物になってきた感じです。これが最終章の方向なのかな。2018/07/19
きな粉
5
この巻から最終章に入ったとのことですが、ドロドロと物々しい展開で面白いです。譲も黒く復活したし、綾子さんひとり真っ当。直江はやっぱりスケベ、とゆうか、そうゆうプレイなんだとやっと解りました。2016/01/05