内容説明
ミホの襲撃を退けた後、高耶と白装束の遍路は、四万十川の川岸までやって来ていた。弘法大師空海を殺したという遍路から、高耶は「山神」や「裏四国」に関する衝撃的な事実を聞いた。霊場結界が消滅すると、四国に天変地異が起こるというのだ。牛鬼たちを引き止め、結界の破壊をやめさせようとする高耶だったが、ミホの鉈に塗られていた毒が体に回りはじめ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
16
「表紙があざとくなる」とオフ会で聴いたにも関わらず、図書館で予約して借りた帯なし本のため、未だ直視できません(泣)赤鯨衆の理念がこの時、まさに叶った場面が印象的でした。そして千秋は直江がいない間、小太郎の指南役だったり、高耶さんに現実を認めさせようとしたり気苦労が多かったのに当たり前のように高耶さんの傍にいる直江にもっと怒ってもいいのに「嬉しすぎて無性にムカつく」とは・・・・本当にいい人過ぎますT-T高耶さんの弱さや狡さも知っているからこそ直江は己を強く、強く保てられたのかもしれません。2012/03/08
枯伍
10
大友との会見に臨む嶺次郎。ミホに受けた傷が毒でひどいことになる高耶。潮は頼りになる。小太郎薬草持ってきてくれるとか…豹なのに。直江が間に合ってよかった。泣きながら鏝焼いて持ってくる卯太郎もかわいい。そろそろ下っ端にも正体がばれつつ鷹ノ巣奪還。雨の団結式での景虎の告白は感動的。その後の長秀vs直江は長秀の二年分の愚痴が大変よろしい。ずっと高耶支えてたもんねえ。遍路はついに風であることを辞め――赤鯨衆は宇和島総攻撃へ。暗躍する小次郎。読みながらイメージしてたのはB'z「Survive」。2018/01/28
フキノトウ
10
今まで、残される直江のことは考えたことなかったんですが、残される方も辛いよね。そして、嘉田と握手した清正が、ハッとしていたのが気になります。この表紙変わっていて好きです^^2014/02/02
波璃子
9
赤鯨衆での高耶、直江の前での高耶。強く、脆く、そして美しい。ついに宇和島総攻撃へ。2018/07/07
RIE5
9
そうそう、橘さんとこの息子さん(坊主)はこんな感じ・・・って、あかんがなー!!な表紙。もう慣れた。帯があって良かったと、ミラージュでは何度思ったことか・・・。まだまだぐるぐるしまくりの直江と高耶。そんな中、久し振りの再会の長秀と直江と景虎のやり取りは、緊迫したシーンなのに、なぜかほろりとしてしまい、「あぁ、まほろばの頃ってこんなかけあいがほんと楽しかったな・・・」とか感傷に浸ったりも。長秀はなんだかんだと面倒見がいいから、いろいろ忠告してあげたりするのが泣ける。何だかんだ言っても、ほっとけないんやね。2010/12/12
-
- 洋書
- Matches