内容説明
熊本市街の怨霊たちを呑みこんだ『黄金蛇頭』(鬼八の首)は、阿佐羅たちによって、阿蘇へと持ち去られた。それを追う信長、清正、光秀。市内の混乱をよそに、阿蘇では大友と組んだ直江ら新上杉が、阿蘇中岳で陽威ダム建設のための呪法『大火輪法』の準備を着々と進めていた。直江ら新上杉を阻止するために、高耶は彼らと戦うことを決意する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
枯伍
16
景虎の苦しい独白を経て、鬼八の首を巡ってのバトルが続く。阿蘇では「大火輪法」の準備が進む。激戦の熊本を生き延びた高橋があっさり千秋に消されたのは不憫。小太郎復活!三池の者と共に火口を目指す高耶、陽動する清正、信長の足止めをする千秋。鬼八解放後、頑張ったのは哲哉。「――私たちは、仲間を、眠らせるんだ」W結界調伏は何度読んでもカッコいい。…が。鬼八の置き土産が高耶を崩壊させた。炎をまき散らす毒の体を誰かが抱きしめる―― ラストはXの「Silent Jealousy」で。2018/01/19
藤月はな(灯れ松明の火)
16
千秋が、千秋が(泣)無事でいて・・・・。もう様々な人々の思い(神への思慕が伝わらないことへの苦しみ、大切な人を失うことへの悲しみ、期待に応えられなかったことで見放される怖さ、恨みを忘れていってしまうことへの憤りなど)にひきずられ、心が代わりに涙を流しました。誤った選民思想や護る者のために犠牲にしなければならないことも悔しさは五條瑛さんの「純棘」や高田崇史氏の鬼神伝を思い出させて人の分かり合えなさを理解しても遣る瀬無くなります。2012/01/28
フキノトウ
14
千秋どうなったんだろう。破魂波って怖い。魂ごと消滅してしまうなんて。でも、もしかして生きているかもしれないから早く続きを読みたいと思います。2014/01/21
うさみん
8
絶望の淵へと追いやられても、なお戦い足掻こうとする高耶が強くて美しい。ラストあまりの衝撃に息が詰まりそうになった…。そして千秋とねーさんが心配。生きててほしいよ。2012/04/10
きな粉
7
熊本編全5巻はこれにて終了。自分の子供がコソーっと仲間外れにされていたのをうっかり知っちゃった心境です。高耶かわいそう…(泣)きっと今後明かされる色んな事情と秘密があるのだろうけど、直江のバカ野郎。2015/11/23
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