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内容説明
常陸の君は将門の娘・滝夜叉だった。姉・七綾や弟・良門とともに、父の怨みを晴らすため、都にやってきたのだ。だが、夏樹と一条の活躍で、帝の襲撃は失敗に終わり、東国へ戻っていった。傷心の夏樹は、帝から「滝夜叉の本心を探れ」という密命を受け、ひとり旅立つことに…。話を聞いた深雪は滝夜叉の残した釵子に想いを込めて夏樹の無事を祈る。友の危機を察知した一条は逢坂の関に先回りし、強引に同行する。そして途中の相模の国で、物の怪の出る山があるという噂を聞いた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
12
滝夜叉を追って東国へ。当時、追手とは言えど都を出るのを嫌がりそうなのに、単身で行こうとする夏樹は強者なのか、恋に盲目なのか…。一条と一緒に行けたのが良かったです。久しぶりにあおえも登場。彼が居ることで重たい話も明るく感じるのが良いですね!!そして、師匠に言わず動き回っている一条、その光景を楽しんでると知れば、どんな反応をするのかと想像して楽しんでました(笑 夏樹の失恋で決着のついた今回、次回はどんな展開が待っているのか、楽しみです。2021/09/22
紅蓮
9
【再読】もう夏樹のどんより感がハンパないです・・・。せっかく一条が東国まで同行してくれてるのに・・・ヽ( ´ー｀)ﾉ ﾌｯ あおえもいよいよ冥界を追放されて現世で修行の身になっちゃったし、役者は出揃ったよね。シリアスで色々いい場面もあるんだけど、なんといっても私的No.1は逢坂の関で夏樹が一条に言い放った「どうして、あんな女がいいんだ！？」でした。参拝途中の女達に混ざってウヒウヒしたかったわ～～～ヽ(=´▽`=)ﾉ2014/05/18
真理そら
6
瀧夜叉の話なので当然のように東国に行く夏樹と一条、途中であおえも合流。役に立つのかどうか不明なあおえだけれど彼が登場するとお話の雰囲気がいっきに和むのがいい。あおえのせいかどうかしらないけれど、これまで読んだ瀧夜叉の話の中で一番悲壮感が少なかった。今回は深雪ちゃんも陰ながら活躍した。夏樹への思いの強さの賜かも。2018/01/14
てふてふ
6
権博士×深雪良いねー。夏樹のことが好きな深雪が好きっていう設定がたまらん。いや，一条×夏樹の前には霞んでしまいますが（笑）。一条は歌も詠めちゃうのねｖ滝夜叉のこと「悪い気はしない」とか言っちゃうんだ!! あおえに爆笑!! 結局七綾は最初から滝夜叉の別人格だったの??良門はでも，最初は生きてたのよね??七綾＆滝夜叉物語については，是非とも歌舞伎やら何やら見てみたいです。 またブラック夏樹の片鱗が見えますね。うーん・・・。2013/04/27
月華
6
図書館 1995年7月発行。夏樹がかなり報われないお話しでした。滝夜叉が痛々しかったてす。2013/03/14
