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内容説明
30年前の大地震で、海に沈んだ東京都下を「新宿湾」と人は呼ぶ。湾で稼ぐ違法ダイバーの溜まり場「代々木の小島」で、共に暮らす胡蝶から、暁は父の遺言を聞かされた。都庁にいる少年を探して面倒をみてほしい―。父親を嫌う彼には聞きたくもない内容だ。その上見知らぬ相手なのに、同じ年格好という以外は何の説明もしてくれない。だが、遺言を果たせるのは、優れたダイバーである暁だけ。いやいやながら都庁をめざして潜ると、展望室にいたのは、少年ではなく、少女だった…。




