コバルト文庫<br> 炎の蜃気楼〈14〉黄泉への風穴 後編

電子版価格
¥506
  • 電書あり

コバルト文庫
炎の蜃気楼〈14〉黄泉への風穴 後編

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086118781
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

色部に連れられ、鎌倉に出向いた千秋は、意外な人物に出会った。それは荻城での事件以来、姿を消していた《軒猿頭》八海だった。八海は、謙信からの命令で秘密裏に行動していたことを告げる。一方、開崎に連れさられた高耶は、里見一族に拉致されていた。だが《力》を封じられ無力な高耶に「あなたのそばに行く。待っていて…」と開崎が語った言葉は、死んだはずの直江のものだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みや

17
カリスマに対する愛情について考えていた時期に読んだため、心を揺さぶられる言葉が沢山あった。崇拝や理想は美しいけれど、美しいからこそ少しの汚れや綻びで崩れていく。カリスマ側が抱く裏切られる恐怖の痛々しさに、胸が苦しくなった。崇拝者側の「失望なんてするのは、ただの偽物だ」に激しく同意。凡庸な人間はどこかで見切りを付けて自分を納得させなくてはならない。そこを擽られて利用された里見や三浦にも、見切りを付けられない男にも、どこか共感できてしまうから苦しかった。景虎の更にカリスマ・信長は、どう感じているのだろう。2018/06/10

フキノトウ

16
なんで、正体を隠すんだろう直江。そして、謙信の直属として動く、色部と八海。謙信の思惑がわからないから、ちょっと不安です。本当に謙信が暗躍してるのかな。2014/01/13

枯伍

15
千秋、色部さんと八海に会い裏で謙信公が動いていることを知る。綾子はひとまず呪殺を阻止。監禁された高耶さん、開崎にいろいろされています。寸止めねうん。ここは氷室京介「STORMY NIGHT」がクル。三浦は里見に寝返り「通黄泉の法」に参加。富士宮と江の島をつなぐ呪法は阻止できるのか。後半里見が哀れな感じ…信長の前座で終わってしまったような。譲は気の毒なまま斯波登場!敦盛もいいけどぜひ聖飢魔Ⅱ「織田信長」歌ってほしい。2018/01/13

藤月はな(灯れ松明の火)

12
あの人の言動に「この人、直江だ・・・」と直感せずにはいられない。そして高耶さんが自分が見せたまやかしと事実の矛盾にぼろぼろでありながらも立ち上がれたのはあの夜のことがきっかけなのだろうな(もちろん、直江にとっても)色部さんが自分の宿体であった赤子を殺してする上杉謙信の命とは一体、なんなのだ?三浦にかける直江の言葉は直江自身を重ねた言葉でもあったのでしょうね。2012/01/25

かんちゃん@令和ヽ(*゚∀゚*)ノ

9
再読。前巻でちょろっとでてきた色部さんついに登場ですね。元軒猿頭の八海もでてきて「謙信公の直属で」だとか「ある事情」で動いているとか・・・その景虎には知らせていないある事情が気になる巻。ついに「SEEVA」斯波英士!こと信長も活動開始です「さぁ幕を開けようか・・・」 譲、やばい(@Д@;2013/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/561383
  • ご注意事項